tsubuyaki622の日記

母の闘病記

警察に医療事故被害相談(2)

       

 警察に医療事故被害相談(1)からつづく

 


     ≪≪≪専門医10人の証言を≫≫≫



一通り説明を終えたところで、どうしたら被害届を受け取ってもらえるかと尋ねてみたところ刑事は、


『相談者である私が、まず確かに医療事故であると、裁判で証 

 言してもらえそうな専門医10人を選ぶ。』

『次に10人の専門医の元に私自身が出向いて個々に面談し、

 間違いなく裁判で証言してくれるか確認する。電話ではだ

 め、面談が条件。』

『10人の専門医の確約が取れた後に、刑事がもう一度、医師

 一人一人に直接面談して再確認する。』


とのご高説を賜った。しかと拝聴させていただいた。


刑事が面談する場所は聞かなかったが、当然医師に警察署に来てもらって、刑事が面談することになるのだろう。刑事は貴重な税金の無駄遣いを極力避けたいと考えているようなので、自身が医師のもとに出向くことはないだろう。


いやはやとんでもなく現実離れした要求で、到底達成困難なものである。どういう心理状態だと、こういう正気の沙汰とは思えないようなことを平気で口に出せるのか。正気でないとしたら、一体なんなんだ。


警察は証人集めで何かしてくれますかと尋ねたところ、無いの一言。すべて自分でやる様にとのこと。


要するに越えられないほどハードルを高くして、諦めて引き下がらせようということである。


どのように説明、説得しようと、既に医療事故として扱わないと警察が決定しているのだから、一切協力する気はないということだろう。


だいぶ時間を費やしたので、ひきあげることにした。碑文谷警察署を出たところで時計をみたら、午後5時10分前だった。正味3時間半の相談も被害届の受理には至らず。



       ≪≪≪松崎圭祐医師のネット記事≫≫≫



刑事の要求通り、10人の専門医を集めるのは現実問題としてできっこないので、専門医が腹水抜きについてどのように考えているかを知りたいと思い、ネットで検索を試みたところ、都内豊島区要町病院腹水治療センター長の松崎圭祐医師が、腹水抜きについて数多くの貴重な記事を書いているのに気づいた。


2017年10月16日に検索した松崎圭祐医師の、ネット記事を簡単に紹介したい。詳しくは【病院の闇(2)】2015年4月25日のあたりを見ていただきたい。


雑誌社やタブロイド紙の記者が松崎圭祐医師に直接インタビューしてまとめた記事を、ネットに転載したものである。記事には松崎圭祐医師の写真と名前が明記されており、松崎圭祐医師の略歴も記載されていて、ご本人の見解として信頼できる記事である。


各種媒体に掲載された松崎圭祐医師の記事は私が集めただけで合計10編ほどあり、腹水抜きの問題点、注意点について詳しく解説されている。


松崎圭祐医師は、自ら開発した『KM-CART法を使った腹水治療で、5年足らずで4000例(2016年8月まで)』におよぶ実績があり、この分野の第一人者と目されている。


松崎圭祐医師の記事の一部を以下に引用する。

『腹水を抜いてただ廃棄』するだけでは、『体力維持に必須のアルブミン(栄養分)』や『グロブリン(免疫関連物質)』等のタンパク質も腹水と一緒に抜き取られてしまうため、『急速に患者の体力が低下』して『全身状態が悪化』し、さらに腹水が溜まりやすくなるという悪循環を招き、『死期を早めるだけ』なので、腹水を抜いてただ捨ててはいけないというのが現代医療の常識である。



       ≪≪≪碑文谷警察署に電話で相談≫≫≫



10人の専門医を集めろと刑事は言ったが、私を諦めさせるのが目的であって、そんなことどだい無理なことは刑事自身も理解していたであろう。


松崎圭祐医師は、10人の専門医に代わるというより、なまじな専門医10人を合わせたより、はるかに経験豊富な専門医であることをネット検索で知ったので、松崎圭祐医師のネット記事を用意した。


2017年10月5日の被害相談では、内臓損傷が母の死因であるという点に、刑事が疑問を呈したので、死因となった可能性があると、やや主張を後退させ、その他の部分もいくぶん内容を修正して、新たに被害届をまとめ直した。


2018年1月12日、碑文谷警察署の先日の刑事に、腹水抜きの経験が豊富な専門医の記事を用意したので、再度医療事故被害相談に伺いたいと電話した。


刑事は例によって10人の専門医が集まったのかと聞いてきたので、それに代わる経験豊富な専門医のネット記事で説明したいと言うと、ネット記事は信頼できないからだめだといって、あくまでも10人の専門医にこだわる姿勢を崩さなかった。



       ≪≪≪金が目的ですか≫≫≫



前回と異なり、今回はどう説得しようにも梃子でも動こうとしない。私の執拗な食い下がりに業を煮やしたのか、

『金が目的ですか。』

『病院を潰したいのですか。』

と強い口調で問い返してきた。


身を挺してでも、東京医療センターを守るんだという気迫を十分に感じ取ることができる言葉であった。ずばり本音が出た言葉であろう。まるで番犬だ。


『金が目的ですか。』は、警察は母の医療事故が確定した事実であると認めたうえでの言葉であろう。


私は医療事故があったと話してはいるが、これはあくまで私の一方的な申し立てであって、警察の立場としては、捜査したうえでなければ確定した事実として認定できないはずである。


確定した事実でなければ、まずは私に医療事故があったと主張する根拠となる証拠を提示させ、それを基に捜査して、事実であるかどうかを判断するのが筋道であろう。


それを一気に飛ばして、医療事故があったという前提に立っているから、医療事故を補償する金の話に飛んだのであろう。


こうもあっさりと医療事故の存在を認めてくれるとは、ありがたい限りである。



   ≪≪≪病院を潰したいのですか≫≫≫



『病院を潰したいのですか。』も、まったく同じロジックで説明することができる。


母の医療事故が表沙汰になれば、東京医療センターが潰れるかもしれないと刑事は真剣に考えていたのだろう。


さきほども言ったように、医療事故があったというのは、私の一方的な申し立てであって、警察は医療事故の事実関係を把握していたわけではないはずである。


まずは私に医療事故があったと主張する根拠となる証拠を提示させて、それを基に捜査して、事実であるかどうかを判断するのが筋道であろう。


それをいきなり、『病院を潰したいのですか。』と聞いてきたということは、警察は医療事故の事実関係を既に把握していて、この件が表沙汰になったら病院が潰れるかもしれないと考え、《咄嗟に問わず語りに、》

『病院を潰したいのですか。』と言ったのであろう。


結局、刑事に面会を拒絶されてしまったが、警察の手の内を知ることができる、素晴らしい機会であった。

 

 


≪≪≪碑文谷警察署は医療事故を把握≫≫≫



2017年10月5日に被害届を出しに行った時の、

『死んでしまった人間を、今さらどうしようと言うんです

 か。』


という刑事の言葉。


2018年1月12日にもう一度被害相談に伺いたいと電話した時の、

『金が目的ですか。』

『病院を潰したいのですか。』

と言った刑事の言葉。


これら2度の刑事の言葉が、警察がどの程度母の医療事故の内容を把握していて、どのように処理するつもりでいたかを窺い知る糸口となってくれた。ツッコミどころの多い言葉である。


研修医の自殺捜査で、警察は精神疾患を患っていた研修医が、母の医療事故に深く関わっていたことを知って、事の重大さを認識していたが、当事者である研修医が自殺してしまったので、医療事故の存在をうやむやにして、捜査を終えたのであろう。


医療事故の事実を把握しながら、捜査に着手しなかったのであれば、その態様は職務怠慢、放棄以外のなにものでもなく、看過できるものではない。


病院が潰れるかもしれないと刑事が心配する程の医療事故の存在を知りながら、警察が握りつぶして捜査しなかったのは、都民に対する重大な背信行為ではないか。


個人の被害者の存在には目をつむり、加害者である東京医療センターのような大病院が起こした医療事故には、見て見ぬふりをする警察の対応には疑問を禁じえない。


東京医療センターと碑文谷警察署の特殊な関係は外部からは窺い知ることができないが、なにか不明朗なものがあるように感じられる。


私個人の力では、残念ながらこれ以上両者の関係について調べを進めることはできない。

 

 

      警察に医療事故被害相談(1)~(2) 完

 

 

詳しくはオンラインストレージDropbox「闘病記」フォルダ内pdfファイルを御覧ください。

https://www.dropbox.com/sh/1kr7ag1629iw1m7/AADiUCYwN7we9fmo3vYoXS-Ka?dl=0

 

弁護士に医療事故調査依頼(1)

 

        ーーー病院の闇(1)~(5)を受けてーーー

 

   弁護士に医療事故調査依頼(1)~(3) 始

 


       ≪≪≪腹水の全量抜きで衰弱死≫≫≫



2015年6月22日朝、母は苦しみから解放されるように、麻薬で眠ったまま自宅で静かに息を引き取った。通院していた病院の診断では卵巣がんとされていたが、『病院の闇(3)』で説明したとおり、実際は腹水の全量抜きによる衰弱死であったことは、カルテその他の分析から明らかである。


2015年9月28日、病気の経過をまとめた資料を持って病院を訪ね、医療事故として調査してもらいたいと申し出た。その場で企画課の担当者は、医療事故調査委員会を立ち上げて調査すると言った。


2015年12月16日、病院の担当者にやっと連絡がついて調査の経過を聞いたところ、主治医が処置内容に問題はなかったと言ったので、そのまま放置していたとの返事。


担当者の信じられないような無責任な返事に、一体どういうことなのかの問い詰めたが、一方的に電話を切ってしまい、メールで問い合わせても、なしのつぶてで、だんまりを決め込んでしまった。


こうしたデタラメな対応は、担当者個人のモラルの低さもさることながら、母が亡くなった20日に、腹水抜きの処置をした研修医が精神疾患で自殺していたこともあって、産婦人科医局そのものが、頬かむりしてやり過ごそうと決め込んでいたと考えられる。


2016年1月7日病院地区を管轄する都内目黒区碑文谷警察署を訪れ、医療事故の経過説明をして告訴状を渡そうとしたが、受理されなかった解剖してないので証拠不十分ということであった。


ただし病院の医師との面談の斡旋はできるから、希望であれば病院に話をするということだったのでお願いした。


2016年1月21日夕刻、病院にて産婦人科の医長、主治医と面談して、治療内容について問いただしたが、処置に問題はなかったの一点張りで、平行線のまま終了


翌日、碑文谷警察署に電話して、話し合いは平行線のまま終わったと報告。警察署の事務手続き上の必要から、最終的にどう決着したか連絡してほしいと言われたので、とりあえず弁護士に調査依頼する方向で考えていると返事。


2016年1月26日、面談の場で医長から入手を勧められた、カルテを病院に開示請求。


2016年2月9日病院でカルテ受け取り



       ≪≪≪弁護士に医療事故調査依頼≫≫≫



2016年2月8日区役所の無料法律相談を利用して医療事故について相談。受付で相談内容を書いて出したところ、アルバイトであろう受付係からこんなものもあるので、どうぞと1枚のパンフレットを渡された。


パンフレットは『医療事故研究会』について説明したもので、アルバイトの受付係が区役所とは関係なく、独断で医療事故相談者に渡していたようだ。


当日の無料法律相談の当番弁護士に、病院に提出したものと同じ内容の資料を渡して、対応を相談したところ、法テラスに相談してみてはどうかと言われた。


この際、受付で渡されたと言って『医療事故研究会』のパンフレットを見せたところ、こんな研究会なんて知らないなあと言われた。


どなたかお知り合いに、この研究会について聞いていただけませんかとお願いし、知人と思しき人にケータイで研究会について聞いてもらった。弁護士からは、研究会はちゃんとした活動をしてるようだから、一度相談してみたらと言われた。


2016年2月23日『医療事故研究会』の当番弁護士に電話連絡。調査カードを送るので、記入して返送してくださいとのこと。


2016年2月24日、調査カードに記入して返送。


2016年2月26日『医療事故研究会』が選任した若手(弁護士歴2年)の女性弁護士から電話を受ける


2016年3月4日『医療事故研究会』が選任したもう一人の年配の男性弁護士の事務所を訪れ、診療経過を説明。この年配弁護士と、別の法律事務所に所属する上記女性弁護士の2名による対応であった。


この場で『医療事故研究会』のパンフレットを見せたところ、年配の弁護士から『まだこんなものあったんですか』と言われ驚いた。


一通り、診療経過を説明し終わったところで、年配の弁護士がこういうのは難しいんだよなと言った。私としても簡単な問題でないことは百も承知で、この言葉をさほど気に留めなかった。


男性弁護士は、調査依頼を受けてから報告書を作成するのに半年くらいかかると言った。長すぎるとは思ったが、単純な事案ではないので致し方ないかと思った。私からは医療事故調査をする際には、専門医師の所見を付けてほしいと念を押した


2016年3月9日、医療事故調査を依頼する旨、女性弁護士に連絡。

2016年3月19日、契約書類と調査費用の請求書を受領。

2016年3月21日、医療事故調査契約書に署名、捺印して女性弁護士に返送。


翌日、契約金を振り込もうと銀行に行って手続きをしたが、該当する契約口座が存在しないとATMに表示された。打ち間違いかと思い複数回繰り返したが、受け付けられなかった。


しかたなく一旦自宅に戻り、女性弁護士に電話して確認したところ、間違った支店名を請求書に書いてしまったとのこと。正しい支店名で振込完了。


いかに新米の弁護士とはいえ、自分の銀行口座の支店名も正しく書けないとはお粗末な話である。振り込みを初めて受けたということだろう。


同日、碑文谷警察署に電話して、法律事務所と医療事故調査契約を結んだと連絡。これで碑文谷警察署内の事務手続きはとりあえず完了。



          ≪≪≪医療事故研究会≫≫≫



医療事故研究会パンフレットの主な内容を原文のまま転載。


医療事故を得意とする弁護士の法律相談を受けて、医療ミスの可能性が考えられる場合には、訴訟などの法的手続を検討することもできます。』


医療ミス、医療事故被害にあった人々を救済するために、患者側の代理人をしている弁護士によって作られた団体。』


1988年11月に発足し、現在、東京近辺に開業し、医療過誤事件を扱っている弁護士約55名(2016年頃)が所属。』


『担当弁護士の専門性を高め、よりよい事件処理ができるよう、毎月1回「例会」や、年に1回の「合宿」を行い、担当事件の報告、判例研究、医学知識勉強会、医師や外部講師の講演などにより、継続的な研修をしています。』


こうした記述やホームページの説明から、医療事故研究会には各専門分野の医師がプールされていて、会に所属する弁護士は必要に応じて専門的な助言、協力を得られるものと考えたこれが間違いの元だった。


医療事故調査契約を結んだ年配の男性弁護士は、1988年の医療事故研究会発足当初からのいわば設立メンバーで、研究会の事務局長を2009年から2014年まで5年間務めていたので、医療事故分野について十分な経験を積んでいるものと考えた


『医療事故研究会』の当時のホームページには、『ベテラン』弁護士が『若手』弁護士を指導しながら、2名の弁護士で対応すると書かれていた。



         ≪≪≪医療事故調査報告書≫≫≫



2016年9月29日、契約から半年が経過してもなかなか連絡が来ないので、女性弁護士に電話したところ、あと1~2ヶ月必要で、12月には報告できるとの返事。


2016年12月22日に弁護士から説明を受けた医療事故調査報告書の重要部分を抜き出して以下に書き記す。本報告書は医学に素人の若手女性弁護士が、年配男性弁護士の指導を受けて、医学書と首っ引きで書いたもので、専門医師の所見ではない



           ≪≪≪腹水穿刺≫≫≫



3 腹水穿刺の適否

 (2)治療内容の適否

  ア 一般的な治療方法

『本件腹水は、癌性腹膜炎(*1)を原因としていたとみられる(細胞診により腹水中にがん細胞確認(*2)。)。』


癌性腹膜炎は、一般に癌が高度に進行した状態であり、予後不良であるため、緩和療法、対処療法が中心となる。症状の緩和を目的に、腹水穿刺や利尿薬の併用を適宜行う(*3)』


『*1 「腹腔内臓器に原発あるいは転移した癌が臓器の漿膜面に発育し、癌細胞が腹腔内に散布され、腹膜に生着して結節を形成し、その結果、腹水貯留…などの病態を引き起こした状態」(今日の診療指針2015年版)』


『*2 「腹水セルブロック…低分化の腺癌です。卵巣の漿液線腫瘍の可能性が示唆されるものの…」(カルテ19頁)』


『*3 今日の診療指針2015年版』


過度の腹水穿刺は、タンパク喪失等による全身状態の悪化を引き起こす可能性はあるため、その適応には慎重を要するとされている。(*4)』


『*4 「腹水には、高濃度のアルブミンを含んでいることから、過度腹水穿刺は血清アルブミンの喪失によって全身状態の悪化を引き起こす可能性があるため、その適応には慎重を要する。」(新臨床腫瘍学 (改定第4版 ))』


『また、腹水穿刺の態様については、大量排液が、血圧低下を起こす危険があることから、1回の排液量は、2000ml程度として、時間をかけてゆっくり抜くのがよいとされてる(500~1000m1/時)。(*1)』  


『*1 「1回の排液量は、2000ml程度として、時間をかけてゆっくり抜くのがよい(500~1000m1/時)。それ以上の大量排液は血圧低下を起こすことがあり危険である。」(看護のための最新医学講座24 腫瘍の臨床)』


  イ 本件における治療の適否


『医師は、利尿剤の効果が得られなかったこと、患者が、腹満感による苦痛を訴えていたことから、症状緩和のため、腹水穿刺の実施を選択したものと見られる。』


『それは、上記一般的な治療方法(腹水穿刺や利尿薬の併用)に反するものではなく、腹水穿刺の実施に明らかに不適切であるということは困難であると考える。』


『また、腹水穿刺の態様についても、明らかな不適切性は認められない。すなわち、腹水穿刺は、5月7日は、1時間かけて1200ml、8日は、50分で700mlの排出量及び速さで実行されている。』


『排液のペースが、上述の基準より速いが、大量排液時に懸念されるリスクである血圧の低下は確認されていないため、腹水穿刺の態様として、明らかに 不適切であったと主張することは困難であると考える。』


 (3) 補足

  イ 腹水の全部排出の適否


腹水の全部排出を禁止した文献は発見できなかった腹水が全部排出されたという事実をもって、不適切であった主張することは困難であると考える。』


以上が、腹水穿刺に関する報告書の抜粋である。



       ≪≪≪腹水穿刺_報告書の問題点≫≫≫



『本件腹水は、癌性腹膜炎を原因としていたとみられる(細胞診により腹水中にがん細胞確認。)。』


『〈癌性腹膜炎は、一般に癌が高度に進行した状態であり、予後不良であるため、緩和療法、対処療法が中心となる。症状の緩和を目的に、腹水穿刺や利尿薬の併用を適宜行う〉、書いているが、』


『病院の闇(1)』で、2015年3月25日の主治医のカルテには、〈癌性腹膜炎を疑う硬結はない〉、とはっきり書いてある。よって、癌が高度に進行した状態とはいえない。》


《〈癌性腹膜炎では、予後不良であるため、症状の緩和を目的に、腹水穿刺や利尿薬の併用を適宜行う〉と書いているが、そもそも癌性腹膜炎ではないので適合しない腹水穿刺が妥当であったという結論に誘導するための記述である。》


《〈過度の腹水穿刺は、タンパク喪失等による全身状態の悪化を引き起こす可能性がある〉と書いておきながら、弁護士の調査の不徹底、不十分さから、腹水の全部排出を禁止した文献を発見できなかったという理由で、》


腹水が全部排出されたという事実をもって、不適切であったと主張することは困難である〉と書いているのは、論理性に欠けた矛盾した説明である。》


『病院の闇(2)』2015年4月24日に紹介したように、腹水治療で5年足らずで4000例(2016年8月まで)の実績のある、都内豊島区の要町病院腹水治療センター長の松崎圭祐医師は、》


《腹水には『体力維持に必須のアルブミン(栄養分)』グロブリン(免疫関連物)』が豊富に含まれており、腹水を排出すると『栄養状態だけでなく免疫機能が急激に低下』するため、『全身状態が悪化』『死期を早めるだけ』と書いている。》


《報告書では腹水の全部排出が、がん患者にとっては極めて危険で避けるべき処置であるという重大な事実が見落とされている。事の本質をまったく理解していない、ずぶの素人の考えである。》


《そもそも全部排出などということは、まともな医師にとって論外の禁じ手であって、書くまでもないということであろう。医学知識に乏しい未熟な弁護士が知らないだけのこと。デタラメなことを書くなと言いたい。》


『病院の闇(3)』2015年5月8日に、主治医が〈腹水を全部取るのはまずいが、結局全部抜くことになってしまった〉と母にハッキリと話している。》


《さらに主治医は、腹水を全部抜いてしまったことで〈一番入ってほしくない路線に入ってしまった。これからどんどんいたちごっこなる〉と母に話している。主治医自身が不適切な処置であったと認めている。》


『〈患者が、腹満感による苦痛を訴えていたことから、症状緩和のため、腹水穿刺の実施を選択したものと見られる。腹水穿刺の実施に明らかに不適切であるということは困難である〉と報告書は書いているが、』


『病院の闇(2)』2015年4月24日に紹介した要町病院の松崎圭祐医師は、〈1~2リットルと少ない状態での腹水穿刺は危険で、腹部膨満感の緩和効果も乏しい〉と書いている。つまり、母の1700ml程度の腹水量での腹水穿刺は不適切で実施すべきでなかったということである。》


要町病院の松崎医師が考案した『KM-CART法』を用いて、抜き取った腹水を濾過、濃縮後に点滴で体内に戻せば』『全量を抜き取っても患者の体力は低下せず』『死期を早めることもない』という実績ある処置法を利用すれば、大量の腹水の穿刺が不適切とはいえない。》


《それでも〈1~2リットルと少ない状態での腹水穿刺は危険で、腹部膨満感の緩和効果も乏しい〉ので、やはり実施すべきではなかった。》


《〈腹水穿刺の廃液ペースが、概ね1時間1000ml程度であったから、腹水穿刺の態様として不適切ではない〉と書いているが、そんなことは本質的な問題ではない。》


〈腹水の全部排出が問題〉なのである。見当違いも甚だしい。適切な医療処置であったという方向に誘導する目的を持った、ためにする論法である。》



          ≪≪≪心房細動治療≫≫≫



4 心房細動治療の適否

 (2)白内障手術の前提としての心房細動治療の要否


『心房細動は、active cardiac condition(重症度の高い心臓状態)に該当しない(*3)ため、白内障手術の前提としての心房細動治療は不可欠ではなかったようにみえる。』


『*3 重症度の高い心臓の状態であるactive cardiac conditionとは、不安定狭心症や最近発症した急性心筋梗塞、急性心不全、高度房室 ブロックやコントロールできない心室頻脈などの重篤不整脈、高度の弁膜疾患の存在である。』


『これらのリスク因子があれば、術前に心血管系評価を行い、治療して安定させてから手術を実施為なくてはならない。active cardiac conditionがなく、低リスクの手術が予定されている場合には、それ以上の心血管系評価の必要はないとされる。(「非心臓手術に関するガイドライン」6,7頁)』


 (3)治療内容の適否


脳梗塞リスクのある患者では、抗凝固療法が必須である(*5)と考えられているところ、患者は、75歳以上かつ高血圧であり脳梗塞リスクは高く(*1)凝固療法が必須であった。』


『*5「発作性、持続性、症状の有無を問わず、脳梗塞リスクのある患者では、抗凝固療法は必須である。CHADSスコア2点以上の場合は、抗凝固療法の適応、1点の場合は勧めてもよい。」(最新循環器診療マニュアル300頁)。』


『*1 CHADASスコア(脳梗塞発症のリスクをスコア化したもの)に基づく。心不全1点、高血圧1点、年齢75歳以上1点、糖尿病1点等で計算される(最新循環器診療マニュアル300頁)。』


『本件では、メインテート(降圧薬:β遮断薬)、シベノール(抗不整脈:Naチャネル遮断薬)、エリキュース(抗血栓:合成Xa阻害薬)による投薬治療が実施されている。』


メインテートは、心拍数調整療法に、シベノールは、洞調律維持療法に、エリキュースは、抗凝固薬として抗凝固療法に用いられたものと思われる。』


『本件において、①洞調律維持療法と②心拍数調整療法が共に採用されたことに疑間があるものの、』


『「発作性心房細動に対し、抗不整脈薬を使用した場合、心房粗動に移行して、思わぬ頻脈症状が出現することがあることから、レートコントロール治療(心拍数調整療法)を併用する必要がある」との文献記載(*2)もあり、』


『本件一連の投薬が、心房細動の治療として不適切であったとはいえない。』


『*2 最新循環器診療マニュアル301頁』


 (4)悪性腫瘍患者に対する心房細動治療の適否


メインテート、シベノール、エリキュースいずれの薬においても悪性腫瘍患者への投与は、禁忌事項となっていない。』


上記薬が腹水貯留に何らかの影響を与えたのか否かは明らかではない。』



     ≪≪≪心房細動治療_報告書の問題点≫≫≫



『〈白内障手術の前提としての心房細動治療は不可欠ではなかったようにみえる〉と、報告書に書いていることにまったく異議はない。』


心房細動の疑いがあるとして、眼科の女性研修医が過剰な治療を要求し、それを受けて循環器医師がほとんど事務的に心房細動治療の処方をしたことで、結果的に腹部膨満となり、腹水穿刺に至った眼科医の過剰な治療要求がそもそもの悲劇の始まりであった。》


『〈患者は、75歳以上かつ高血圧であり脳梗塞リスクは高く抗凝固療法が必須であった〉と、報告書に書いているが、』


75歳以上かつ高血圧なら、脳梗塞リスクは高く、抗凝固療法が必須というのは、〈あまりに単純、短絡的過ぎ、医学的合理性を著しく欠いた論法〉である。》


75歳以上でいわゆる高血圧と言われる人は、世の中に無数にいるが、この人たちが皆、脳梗塞リスクが高く、抗凝固療法が必須であるなどと聞いたことない。自分に都合よく勝手に話を創らないように。》


75歳以上かつ高血圧なら、脳梗塞リスクが高く抗凝固療法が必須と言い出したら、抗凝固療法を受けていない多くの高血圧の高齢者が、脳梗塞を発症することになる。あまりに暴論過ぎる説明ではないか。弁護士は一体何考えているんだ。正常な頭脳の持ち主なのか。》


〈高血圧と言いながら、具体的に血圧がいくつ以上を対象とするのか説明がない〉医療は検査データに基づいて、診療内容を決めるものである。〈漠然と高血圧だから抗凝固療法が必須などというのは、素人のざれごと〉であろう。》


『病院の闇(1)』で2015年2月23日に、24時間ホルター心電図検査結果を受けて、〈循環器医師自身がカルテに書いた血圧は、126/80〉であった。これがどうして高血圧なのか高血圧ではないから、抗凝固療法は必要なかったということであろう。》


《循環器医師は確かにほっておくと脳梗塞になると口頭で母に話しているが、〈カルテには脳梗塞になるとは一言も書かれていない〉。単に保険点数稼ぎで薬を処方したいがために、母に服用を納得させようとして〈脅し、方便〉で言ったにすぎない堕落した循環器科医師である。》


『〈本件一連の投薬(メインテート、シベノール、エリキュース)が、心房細動の治療として不適切であったとはいえない〉と、報告書に書いてあるが、』


『病院の闇(1)』の2015年2月22日24時間ホルター心電図検査結果では、『要観察』とあり、『要治療』とはなってない。つまり〈不要、不急な投薬を強行した〉ことになり、不適切な処置であった。報告書の説明は間違っている。》


メインテート、シベノール、エリキュースいずれの薬においても、悪性腫瘍患者への投与は、禁忌事項となっていない〉と報告書に書いているが、』


悪性腫瘍患者への投与が禁忌事項となっていないという〈根拠、出典について報告書にはまったく説明がない〉。弁護士が勝手に自分に都合のいいように創作したのであろう。》


『病院の闇(1)』2015年2月19日に母はメールに〈血をサラサラにする薬(エリキュース、抗凝固薬)は他の病気に悪い!〉と書いている。母にエリキュースについての知識などあるわけもない。》


《当然、循環器科の医師が言った言葉をメールに書いたのであろう他の病気とは母の場合、悪性腫瘍ということになろう。癌患者である母にとっては、不適切な処方であったといえよう。》


〈上記薬(メインテート、シベノール、エリキュース)が腹水貯留に何らかの影響を与えたのか否かは明らかではない〉と、報告書に書いているが、』


『病院の闇(2)』にあるように、2015年3月30日循環器医師が、今後の処方を一方的に訪問医に委託したあと、訪問医は4月1日にメインテート4月6日にはシベノールも半減するように指示した。さらに、4月22日には主治医が三薬すべての服用中止を指示している。》


《この間お腹はどんどん膨らんできて、体重も増え始め、腹部に強い不快感を感じ始めた。一連の投薬(メインテート、シベノール、エリキュース)が腹水貯留に明らかに影響を与えていることは間違いない。》



          ≪≪≪病理解剖≫≫≫



5 病理解剖の実施及び結果報告義務違反の有無


患者は、死後の解剖を希望しており(*3)、病院側も了解していた(*4)。』


死後も、遺族から解剖希望がでたものの、死因は病死で明らかと説明し、実施しなかったが、医師には、本人(遺族含む)の求めがあった場合には、病理解剖を実施し、その結果に基づいて死因を説明すべき診療契約に付随する義務を負っていたと解される。』


病理解剖の実施及び結果報告義務違反として、医師の対応が不適切であったといえる可能性がある。』


『なお、診療契約は準委任契約として、当事者の死亡により終了するが、診療契約の当事者が死亡した後の顛末報告義務については、家族に対して報告すべき義務を負うとの裁判例があるので、病理解剖の実施及び結果報告義務について同様に考える余地がある。』


『*3 2014.8.8「最後は自宅でなくなる覚悟はある。その後剖検をきぼうされている」(カルテ122頁)


『*4「死後剖検のこともあるようで、在宅死を希望されつつも、当院での剖検も希望されています。」(カルテ543頁)


《解剖に関する上記説明に異議はない。『病院の闇(4)』の2015年6月22日で書いたように、〈主治医が患者、遺族の信頼を裏切って解剖を妨害した〉ため、死因を確定することができなかったのは、痛恨の極みであり、生涯忘れ得ぬことである。卑怯で平気で嘘をつく産婦人科主治医〉には強い憤りを禁じ得ない。》



    ≪≪≪医療事故調査報告書(1)を読み終えて≫≫≫



2016年3月4日『医療事故研究会』が選任した弁護士に医療事故調査の相談をした際、報告書をまとめるのに半年ほどかかると言われた。


半年でも長すぎると思ったが、9月末の時点で問い合わせても、まだまとめられておらず、さらに3ヶ月待たされ、契約から9ヶ月後の12月末になってやっと報告書の説明を受けた


3月に契約して調査結果が出るのは9カ月後の12月というのは、いくらなんでも異常に長すぎる。単に『やってる感』を出すためだけに報告の期日を延ばしに延ばしたようだ。


2016年12月22日、年配の男性弁護士の事務所を訪れ、2人の弁護士から報告書を渡され説明を受けた。


若手の女性弁護士が説明したが、震える声で説明するので、最初は慣れなくて極度に緊張してるのかと思ったが、どうもそうではなかったようだ。年配の弁護士の指導を受けて、強引なこじつけで医療事故に当たらずと報告書にまとめてはみたが、嘘がばれるのが怖くて緊張から声が震えていたようだ


2015年5月20日のセルブロック報告書から、余命3カ月という結論が得られるのか、専門医の所見をお願いしたが無視された助言、協力を仰ぐべき専門医との連携もないようだ。》


医療事故調査報告書は、予断を持つことなく、客観的事実に基づき具体的な根拠、出典を明示して書くものであるが、こ報告書は弁護士がまとめた、ただの感想文レベルのものである。専門家としての弁護士の矜持を感じとることができない。残念である。》


《これは『結論ありきの報告書』である。医療事故ではないという結論に導くため、不都合なところは除外し、都合のいいところだけツマミ食いして、勝手な創作を交えてまとめられたインチキ報告書』である。》


《医療事故だったとなると、裁判にもっていくことになるが、裁判を維持していくだけの能力、経験はなさそうで専門医師の協力も得られそうにないから、調査費用だけちゃっかり稼いで終了としたかったのであろう。一言でいってイカサマ弁護士』である。》


医療事故調査契約の時点で、専門医の所見を求めたのに、専門医に相談することもなく、若手女性弁護士が医学書を調べながらまとめただけの報告書であった。


医学に素人の弁護士が書いた報告書など見たいとも思わないし、医療事故報告書として、内容が不十分かつお粗末であった。これでは到底納得がいかないので、専門医にカルテ等を見てもらって、専門医の所見を付けた報告書を出してほしいと再度依頼した。


年配の弁護士は頭を抱えて、さてどうしたものかと思案していたようだが、こちらとしてもここまで来たからには、中途で打ち切るわけにもいかず、専門医の意見書をどうしても入手したいと考え、この頼りない弁護士に調査の続行を頼んだ。


専門医の意見書を得るのにどれほどの時間がかかるか聞いたところ、最初3ヶ月くらいといったが、すぐにいや半年ほどみてほしいと言われ、相変わらず時間の引き延ばしをしようとしているなとは思ったが、とにかく続行することにした。


最初の報告書に9ヶ月を要し、さらに6ヶ月が必要となると、合計1年3ヶ月となるが、やたら時間は空費されるわ、少なからぬ費用を請求されるわ、そのうえ内容はお粗末とくると、とてもじゃないが医療事故専門の弁護士の仕事とは言えない。


後日、専門医への謝礼と交通費を別途、請求された。


今回の報告書は、言ってみれば出来の悪い学生のレポートを読まされているようなもので、とても及第点を出せるような代物ではなかった。落第ものである



『弁護士に医療事故調査依頼(2)』で、専門医による医療事故報告書の説明を続ける。



   弁護士に医療事故調査依頼(2)につづく



     ≪≪≪医療事故調査報告書(1)のコピー≫≫≫


 

 

 

 

 

 

 

弁護士に医療事故調査依頼(2)

 

    弁護士に医療事故調査依頼(1)からつづく

 


       ≪≪≪医療事故の再調査を依頼≫≫≫



2016年2月23日『医療事故研究会』に、医療事故について相談。


2016年2月26日『医療事故研究会』選任した若手女性弁護士から連絡あり。


2016年3月4日『医療事故研究会』選任したもう一人の年配の男性弁護士の事務所で、上記若手女性弁護士を交えて医療事故の経過説明をした。


医療事故調査契約に先だって診療経過を説明した際に、医療事故調査書には専門医の意見書を付けるように要請


2016年12月22日、調査を依頼してから9ヶ月後に、年配の男性弁護士の事務所で、両弁護士から医療事故調査報告書の説明を受けた。


報告書は専門医に相談することなく、若手女性弁護士自身が医学書と首っ引きでまとめたものであった。内容はまったくの的外れで、ほとんど評価に値しないものであった。報告書の詳細は『弁護士に医療事故調査依頼(1)』を参照。


専門医の意見書の添付を求めたのに、弁護士自身が書いた報告書だけだったので、専門医の意見書をつけた報告書を再度出すように依頼。年配の男性弁護士はどうしたものかと思案に暮れていたが、契約前の段階で意見書を付けるようお願いしたはずだと言って、押し切った。


報告書を作成するのに、最初3ヶ月と言ったあと、いや6ヶ月は待ってほしいと言うので、長すぎるとは思ったが、ここまで来たからには致し方ないと思い承諾した。


2017年6月29日専門医の意見を両弁護士が聴取してまとめたという、最終報告書の説明を、年配の男性弁護士の事務所で受けた。報告書の内容について順次解説する。


報告書を一読して、これは弁護士が医師を装って作文したものであると直観した。専門医であれば、具体的な事象、根拠をあげて事実関係を明確にし、客観的な視点から治療の適否を判断するものである。


本文では記述が曖昧で漠然としており、素人の感想文にしか見えない。こんな報告書で医療の専門家の意見と言えるのか。



     ≪≪≪専門医による医療事故調査報告書≫≫≫



第1 はじめに

隣接県内の産婦人科医及び心臓外科医に、事前にカルテを送付のうえ、面談にて、意見を聴取しました。医師らから聞き取った内容は、以下のとおりです。』


《私が母の病気の経過をまとめて、弁護士に渡した資料類が事前に医師に送られていないいかな名医といえども、カルテだけでは治療経過の全容は把握できない〉医師は誰でも治療の背景情報を知ろうとする〉この段階からして、すでに怪しい。弁護士自身による偽作ということ。》


まともな医師なら、カルテだけを渡されて医療事故調査報告書を書いてほしいと頼まれても、不十分な判断情報しかないので、まず受けることはないこの医師はよほどいい加減な人物か、架空の医師ということになろう。》


隣接県というのは山梨県甲府市と、千葉県と言っていたが、なんでそんな遠くまで行く必要があるのか。もっとも実際のところは、架空の医師をでっち上げて、オフィスで弁護士自身がせっせと作文したのに違いないので、遠方の医師にしておいた方がなにかと都合がよいのだろう。》



            ≪≪≪腹水穿刺≫≫≫



第2 産婦人科医師の意見

1 全体の印象

治療行為に特段の問題があるようには見えない。一般的な卵巣がんの治療方法は、まず外科的手術、その後抗がん剤治療だが、本件では行われていない。』


〈全体の印象〉などというのは、個々の治療内容を精査、検討した後でまとめるものであろう。素人の感想文らしい体裁。》


いきなり、〈治療行為に特段の問題があるようには見えない〉と言っているが、通常は個々の治療内容について個別に検討した後で言うことである。実にいい加減で漠然とした判断である。》


〈一般的な卵巣がんの治療方法は、まず外科的手術、その後抗がん剤治療〉とあるが、〈これらに放射線治療を加えたもの〉が、『がんの標準治療』とされている。専門医が放射線治療を抜かすとは迂闊である。素人の弁護士らしいミスである。》


『ご本人が積極的な治療を望んでいなかったようにみえる。進行がんとして見つかり、通院治療を経て、在宅での痛み止め治療(終末期医療)へ切り替えている。』


〈進行がんとして見つかり〉とあるが、『病院の闇(1)~(4)』に初診から母が亡くなるまでの、産婦人科主治医が書いたカルテのすべての診療記録と、主要な検査記録を載せてあるが、どこにも進行がんとして見つけたとは書かれていない。想像、創作で書かないように。》


《主治医のカルテによると、〈初診から亡くなるまでの2年間、クラスⅢのままで推移している〉進行がんというのであれば、2年の間にクラスⅣに進むのではないか。まったくデタラメなことを書いている。》


〈通院治療を経て、在宅での痛み止め治療(終末期医療)へ切り替えている〉とあるが、訪問医の診察は、亡くなる1年半前から始まっている。母はこと病気に関しては用心深かったので、体調に特段の問題がない段階で訪問医と自主的に契約していた。》


〈通院治療を経て、在宅での痛み止め治療(終末期医療)へ切り替えている〉とあるが、亡くなるまで訪問医療と並行して、通院治療を続けており、切り替えてはいない〈訪問医の受診も産婦人科の主治医とは関係なく、母独自の判断〉であった。想像を交えて書かないように。》


痛み止め治療は研修医が腹水を全部排水した後、産婦人科の主治医があわてて余命3ヶ月と宣告したのを受けて〈訪問医自身が腹水全排水という事実を考慮のうえ、独自の判断で麻薬を使い始めた〉痛み止め治療(終末期医療)に切り替えたという表現は不適切で間違っている。》


主語が不明瞭である。痛み止め治療に切り替えた主体は誰なのか。素人特有の曖昧な表現である。〈専門の医師であれば、事実関係をチェックして明瞭、厳密に記述する〉ものである。経過説明を勝手に想像して書くものではない。》


個々の治療を行った年月日がまったく記述されていない。実にいい加減な報告書である。散文調の記述で、調査報告書の体を成していない。》


『痛みをとることで長く生きることができる可能性があるが、終末期医療ヘの切り替えは、患者が自立心を持ってないとできないこと。この患者さんは、しっかりしておられたようだ。』


〈終末期医療ヘの切り替えは、患者が自立心を持ってないとできないこと〉とあるが、これどういうこと母の意志、自立心など関係ないことであろう。》


胃ろうのように、半ば植物人間として生きることになる場合は、終末期医療への移行の確認に患者、家族の意志が関わってくるが。医療の素人の弁護士の想像を交えた感想文など必要ない。》


訪問医も終末期医療などと説明していない訪問医はなんの説明もなく、ただ単に痛み止めと称して麻薬を処方しただけ。麻薬を処方したから終末期医療であるとは、私自身認識していなかった。》


主治医による突発的な余命3ヶ月宣告には仰天させられたが、余命などというものは、それで終わりということではなく、その後も長く生きることは往々にしてあることなので、私はこの時点で3ヶ月で終わるなどとはまったく考えなかった。》


《ただこの時点で腹水が全量排水されたとは知らなかったのと、全量排水の体への影響についてまったく知識がなかったので、少し楽観的に考えていたことは間違いない。主治医も訪問医も家族に対して誠意をもって、母が直面している状況を説明しようとする姿勢が皆無であった。》


〈この患者さんは、しっかりしておられたようだ〉などという、どうでもいい感想など書く必要なし。なんの意味があるのかもうろく婆さんの世間話の類であろう。』


全体として、丁寧な医療を受けていたといえる。』


執筆者は全体としてという曖昧で漠然とした言葉を好んで使うようだ。丁寧な医療を受けていたとあるが、どこがそんなに丁寧だったのか。》


腹水を全部抜いてしまったことが、丁寧な医療だったとでも言いたいのか頭は大丈夫かね。カルテをしっかりと読み込みなさい医師を装った弁護士による漫談調の感想文とでもいったところか。》


2 腹水穿刺時の病状について

腹水の原因は、臨床的には、癌性のものであることは間違いない。もっとも、開腹して細胞診をしない限り、確定診断ができないため、カルテ上、曖味な記載になっているものと考える。』

〈腹水の原因は、臨床的には、癌性のものであることは間違いない〉とあるが、臨床的とはカルテのどの部分の記述に基づいて書いているのかはっきりと示してもらいたい。》


腹水と言っても2015年3月までとエリキュースの影響が出始めた2015年4月以降では原因が異なるはずである。どの時点での腹水のことを言っているのか。》


《医療事故報告書では、根拠を明確に示して説明する必要があるが、漠然と臨床的で済まして、根拠の説明がない〉。素人が想像で書いたものか。これでは専門的な調査報告書にならない。》


《〈もっとも、開腹して細胞診をしない限り、確定診断ができないため、カルテ上、曖味な記載になっているものと考える〉とある。カルテ上、曖昧な記載になっていると言いながら、その前の行では、臨床的に間違いないと断定している。》


〈断定するからには、具体的に根拠とするカルテ内容を示して断定すべき〉であろう。こんな素人論法では医療の専門家として通用しない。》


腹水が溜まるということは、癌がかなり進行している状態。癌が分泌物を出すため、水が溜まってしまう。腫瘍マーカー(CA-125)1700という値も非常に高い。』


〈腹水が溜まるということは、癌がかなり進行している状態〉とあるが、『病院の闇(2)』の2015年4月28日の腫瘍サイズと腹水量の表に、主治医のカルテから両方の記録を抜き出してあるので、よく見てほしい。》


《これによると、〈2015年3月25日までは、腹水量は少量のみ〉となっている。腹水穿刺を検討した4月22日は腹水++貯留あり、腹水穿刺実施を決めた4月28日は腹水++で、腫瘍サイズは4月22日の時点で顕著な増大なしとなっている。》


〈2015年4月以前は、腹水は少量のみ〉となっている。腹水がわずかしか溜まってもいないのに、癌がかなり進行しているとはどういうことか。事実に基づいた説明をするように。マンガじゃないんだから。》


癌がかなり進行している状態とあるが、かなりとはどの程度のことなのか。素人特有の曖昧、漠然とした表現では判然としないではないか。


《腹水が溜まっているというのであれば、カルテから具体的な記述を引用すべきであろう。素人特有の曖昧で不明瞭な記述である。》


《3月までは腹水量は少量のみで、4月に入って腹水量が増えているのは、心房細動の治療薬エリキュースの影響と考えられる。》


《たぶんこのことを理解していた主治医は、4月22日にエリキュースを含む心房細動治療薬3種の服用中止を指示している。〈4月に入って突然、癌が急速に進行し始めて腹水量が増えたのではない〉。》


〈腫瘍サイズは4月22日の時点で顕著な増大なし〉となっている。つまり〈がんがかなり進行している状態とは言えない〉。報告書の執筆者は想像を交えて自分が求める結論に誘導しようとしている。》


カルテを基に根拠を明確にして誰もが納得できる説明をすべきである。素人の想像では誰も納得しない。》


腫瘍マーカー(CA-125)1700という値も非常に高い〉とあるが、『病院の闇(2)』の2015年4月28日の腫瘍マーカーによると、2013年5月頃から2014年5月頃まで、CA-125は500から1500に徐々に増加しているが、普段の生活に問題はなかった。》


2014年5月前後に受けたマイクロ波による温熱療法で、8月頃に一時的に3500まで上昇したが、その後放射線療法を受けて、2014年9月以降は1500から1700程度まで下がっているエリキュースの悪影響が出る2015年4月以前は体調に問題はなかった。》


〈1700という数値が具体的にどの程度がんに悪いのかを書くべき〉であろう。ただ非常に高いといっただけでは、医学に縁のない素人にはその影響度が分からない。素人特有の曖昧な表現である。》


《CA-125が1700というのは、体調の上で問題ある値ではなかった。CA-125が高いからと言って問題視することはない。》


〈2014年9月以降、CA-125が3500から1700まで下がってきたのを見て〉呼吸器科、放射線科、産婦人科いずれの医師も良くなってきたと喜んでいた。『病院の闇(1)』2014年10月17日、22日には呼吸器科と産婦人科の医師が奇跡が起きたとまで言った。〉執筆者はカルテと、私がまとめた病気の経過をよく読み込む必要がある。医師が問題視してないのに、医師を装った医学に素人の弁護士が騒ぎ立てることではない。》


3 腹水穿刺について

(1)要否について

『腹水で苦痛を訴えている患者を楽にするために、穿刺を行うことは 一般的な方法。穿刺の目的は、苦痛の軽減にある。穿刺をしても、すぐ溜まってきてしまうことは事実だが、苦しんでいる患者をほっておけないために実施する。』


〈腹水で苦痛を訴えている患者を楽にするために、穿刺を行うことは一般的な方法〉とあるが、『病院の闇(2)』2015年4月24日の後に、腹水治療で5年足らずで4000例(2016年8月まで)の実績のある都内豊島区の要町病院腹水治療センター長の松崎圭祐医師、》


〈がん性腹水を抜くと体が弱って死期を早めるといわれ、腹水の治療は敬遠されるようになった〉と言っている。決して一般的な方法ではない。》


〈穿刺の目的は、苦痛の軽減にある〉と書いているが、松崎圭祐医師によると、〈1~2リットルと少ない状態での腹水穿刺は危険で、腹部膨満感の緩和効果も乏しい〉と言っている。母の腹水量は1700mlであった。》


《〈穿刺をしても、すぐ溜まってきてしまうことは事実だが、苦しんでいる患者をほっておけないために実施する〉と書いているが、〈母は腹水をすぐに抜かなければならないほど腹水で苦しんでいたわけではない〉。》


通院していた病院の産婦人科元師長が、たまたま近所に住んでいて、母は医療に関しては元師長に全幅の信頼を置いていたあろうことか、この元師長にそそのかされて、うっとうしい腹水を抜くことになった信頼していた元師長のまさかの裏切りであった。


『病院の闇(2)』の2015年4月22日のカルテで、主治医も〈穿刺は肝臓・小腸近く、現時点での量ではリスクの方が恐い〉と敬遠していたくらいである。緊急性はなかった。》


『穿刺の際には、患者に対しその旨の説明するのが一般的である。患者自身がしっかりしている方だと、ご家族に対しては説明しないということもある。』


《〈穿刺の際には、患者に対しその旨の説明するのが一般的である。患者自身がしっかりしている方だと、ご家族に対しては説明しないということもある〉と書いてあるが、『病院の闇(2)』の2015年4月22日のカルテに、》



主治医自身が〈穿刺は肝臓・小腸近く、現時点の腹水量ではリスクの方が怖いとはっきり書いている。》


《つまり〈リスクを伴う処置〉であるのだから、本人がしっかりしているから、家族には説明しない〉ということはあり得ない。執筆者は自分に都合のいいように勝手なことを書かないように。これは医療の専門家の所業ではない。》


(2)適否について

腹部全体に炎症が起きている状態なので、腹水を全て抜くことは不可能陰圧をかけることはあまりしないが、試してすぐやめているので、問題があるとは言えない超音波で確認しながら行われたので、内臓を傷つける可能性はきわめて低い。』


《これまた主語がなく、誰が腹水抜きをしたのかも書いてない。医療事故調査報告書では、状況を明確に記述すべきであろう。》


《〈腹部全体に炎症が起きている状態なので、腹水を全て抜くことは不可能〉とあるが、産婦人科主治医のカルテのどこを見ても腹部全体に炎症が起きているとは書いてない。執筆者が自分に都合のいいように創作したのであろう。》


《〈腹部全体に炎症が起きているから、腹水を全て抜くことは不可能〉とあるが、『病院の闇(3)』の2015年5月13日の訪問医の診療レポートに、母が訪問医に話した内容に記録されている。》


《その中で主治医が(腹水を全部とるのはまずいと言っていたのに)結局全部抜くことになってしまいました〉と言ったと書かれている。〈主治医が腹水を全部抜いてしまったと明言している〉のに、不可能とはどういうことか。やたらと想像を働かせて身勝手な書き方をしている。》


〈陰圧をかけることはあまりしないが、試してすぐやめているので、問題があるとは言えない〉とあるが、あまりしないどころか、腹水を大量に抜く際には〈シリンジ(注射器の筒)で陰圧をかけてまで腹水を抜くことなどしない〉。自然滴下に任せるものであろう。》


〈試してすぐやめているので、問題があるとは言えない〉とあるが、『病院の闇(3)』の2015年5月13日に〈向きや深さを変えたり、シリンジで陰圧かけるも引けず〉当の研修医がカルテに書いている。》


《これで試してすぐやめているので、問題があるとは言えない〉と断定できるのか結論ありきの報告書にまとめるべく、都合よく好き放題に書いている。》


陰圧をかけるということは、残り少ない腹水を強引に引き抜こうとする行為で、医療処置としてありえないことであろう。執筆者には基本的な医学知識が欠如している。》


〈超音波で確認しながら行われたので、内臓を傷つける可能性はきわめて低い〉とあるが、研修医のカルテのどこにも超音波で確認しながら行ったとは書いてない〈超音波で確認しながら行っていたのなら、腹水が無くなったと分かるから、陰圧をかけようなどと馬鹿なことは考えない〉はず。》


〈超音波で確認していたから、内臓を傷つける可能性はきわめて低い〉とあるが、3次元画像でもないのに〈2次元の超音波画像で穿刺針の先端が内臓に入ったかどうかまで分かるのか〉。よく考えてみなさい。貧弱な想像力をさらけ出さないように。》


超音波エコー装置は、診察室から一時的に病室に移して、穿刺する際の確認に利用したが、穿刺したらすぐに診察室に戻すので、腹水を抜きの間、病室には置いてない。》


腹水抜きの途中で私は病室に入って母と話をしたが、すでに超音波エコー装置は持ち帰られていた医療事故調査報告書は自由作文ではないんだから、想像に任せて勝手なことを書かないように。》


《主治医が初日の腹水抜きを終えた時点で、翌日も1000ml目標に腹水穿刺とカルテに書いている。超音波エコー装置はすでに診察室に戻しているので、残った腹水量を病室で確認することもなく、翌日の目標を設定したのだろう。》


エコー装置が病室にあれば、当然残りの腹水量を確認するはずなので、1000ml目標などと書かなかったはず主治医の手抜きであろう。》


エコー装置もないところで、腹水穿刺をすれば、腹水の残量を確認することができず、腹水を抜き続けることになる。実に無謀で無責任な処置である。研修医に指示した主治医の責任は重い。》


《研修医もエコー装置が傍にあれば、腹水の残量を確認することができただろうが、エコー装置がなかったため、腹水が排出し終わっているのが分からず、シリンジで強引に引き抜こうとしたのだろう。》


腹水穿刺を行うのであれば、病室ではなくエコー装置が置いてある処置室ですべきであった。病室で行うにしても、エコー装置は最後まで病室に留めておくべきであった。》


《もっとも研修医は精神疾患を発症して、うつ状態だったので、エコー装置があったとしても、冷静にエコー装置を見ながら操作できたか疑問である。》


『病院の闇(3)』の2015年5月8日の研修医のカルテには、〈腹水700mlで流出止まつた。向きや深さを変えたり、シリンジで陰圧かけるも引けず〉と書かれているが、 》


〈腹水が抜け切って腹部の空洞が無くなった状態で、穿刺針の向きや深さを変えたら、内臓に突き刺さって傷つけた可能性は十分に考えられる〉。》


《執筆者が想像をふんだんに交えて、自己に都合よくまとめられた感想文には、心底呆れて閉口させられる。これが医療事故調査報告書かね。》


『穿刺の際は、圧が抜けるため、血圧が急激に下がるリスクがある。そのため、一度に大量に抜いてはいけないが、一度に1000mlは妥当な量といえる。』


〈一度に大量に抜いてはいけないが、一度に1000mlは妥当な量といえる〉とあるが、そんなこと〈医療事故の本質とは関係のないこと〉である。『弁護士に医療事故調査依頼(1)』にもほとんど無意味で関係のない同様な記述があるが、執筆者が同じであることの証左であろう。》


『穿刺後の点滴等は、水分により腹水が溜まる原因になるので行わない。』


『病院の闇(2)』の2015年5月6日の主治医カルテに、〈1000ml程度目標で点滴はなしの予定〉とある。5月7日のカルテには、〈バイタル問題なければ点滴なしで飲水励行を〉と書いている。つまり〈点滴も考慮していた〉ということ。》


《〈穿刺後の点滴等は、水分により腹水が溜まる原因になるので行わない〉と書いているのは、カルテの記述を無視したものである。》


《医学に素人の執筆者が、カルテもよく読まないで、勝手に創作して感想文を書いたということであろう。》


(3)腹水穿刺が悪影響を与えたか否かについて


病状全体をみると、夏は越せないという見立ては間違っていない。宣告より早めに亡くなった点については、余命を長めに言うこともある。そもそも正確な余命を指摘することは不可能である。』


〈病状全体をみると、夏は越せないという見立ては間違っていない〉と書いているが、よほど執筆者は「全体をみると」、という曖昧で漠然とした素人好みの言葉使いがお気に入りのようだ〈夏は越せないというからには、根拠となる診断情報を示しなさい。〉


『病院の闇(3)』で2015年5月20日に、〈病理組織診断報告書〉を主治医が読み上げながら〈この夏は越せない、余命は後3ヶ月〉と言った。》


〈この報告書のどこから余命3ヶ月が導き出せるのか、専門医の意見を聞いてほしいと強調して頼んだ〉にもかかわらず、答えは病状全体をみると〉となっている。言いたくはないけど、この執筆者はアホだね。答えになってない失格。》


《〈宣告より早めに亡くなった点については、余命を長めに言うこともある〉と書いているが、〈普通は余命を短めに宣告し、実際には宣告以上に長生きして、医者のおかげと感謝されるように設定する〉ことが多いように思う。》


《そもそもこの主治医は信頼できない人間だから、研修医による腹水全量抜きの事態に直面して、破れかぶれに宣告したのであろうが。》


《【新潟大学名誉教授、故安保徹先生は著書で】

余命宣告とはそもそも抗がん剤治療に伴うもので、抗がん剤治療も受けていない患者に余命宣告などあり得ないのではないか〉と書いている。


〈母は抗がん剤治療を受けていない〉ので、余命宣告などあり得ないのでは。》


腹水を全部抜いてしまったので、もう長くはないと思い患者、家族の目くらましが目的で、主治医が余命宣告という言葉を利用したのであろう。》


4 心房細動治療の要否について

『治療の要否までは、専門ではないのでわからないが、身体への侵襲を伴わない治療であれば、一般的に、控えるよう配慮が求められるものではない。』


〈身体への侵襲を伴わない治療であれば、一般的に、控えるよう配慮が求められるものではない〉とあるが、〈侵襲を伴うかどうかの基準や容体の変化も説明しない〉で、心房細動治療薬3種の投薬を控えるよう配慮が求められるものではないと書いている。》


《相変わらず、〈一般的などという曖昧で漠然とした表現を好む執筆者〉である。事故調査報告書とは、もっと厳密に根拠、基準、出典を示して、読む人の納得が得られるように書くべきであろう。できないのであれば、最初から引き受けるべきではない。》



          ≪≪≪心房細動治療≫≫≫



第3 心臓外科医の意見

1 全体の印象

《例によって具体的、個別の事象の精査、検討もしないでいきなり〈全体の印象で問題はない〉という方向に誘導しようとしている。専門家がとる手法ではない。》


産婦人科医と心臓外科医はまったくの別人であるはずなのに、どういうわけか、『全体の印象』という共通の始まりとなっている。要するに同一人物による自作自演の作文ということであろう。》


薬の内容は適切で、この治療内容で死期を早めたとは思えないガンを原因として亡くなったとみてよい。腫瘍が非常に大きい。Ⅲ期なら転移がないはずなので、最初の時点で手術は検討しているようだが、本人が望まなかったのだろう。』 


〈薬の内容は適切で、この治療内容で死期を早めたとは思えない〉とあるが、〈具体的な薬の名前、容量、用法、服用期間も書かないで適切とは〉、執筆者は相当にいい加減な人物である。》


《私は〈心房細動の治療薬で死期が早まったなどとは一言も言ってない〉。ただ腹水を増やして、腹部膨満にしたと言っているだけだ。》


〈ガンを原因として亡くなったとみてよい〉とあるが、ならばその〈理由、根拠を明確に示すべき〉であろう。自分はこう思うでは、なんの説得力も持たない。実に稚拙な書き方である。子供の作文じゃあるまいに。》


〈サイズにも触れないで、腫瘍が非常に大きい〉と書いている。実に雑な説明である。『病院の闇(2)』の2015年4月28日の腫瘍サイズと腹水量の表には、2015年4月22日の時点で顕著な増大なし〉となっている。》


《執筆者は、〈カルテのどこを根拠にしているのか明記すべき〉である。アホな素人の感想文にそこまで求めるのは無理か。》


2 心房細動治療について

(1)治療の要否について

平成27年1月23日の心電図において、心房細動を確認。同年2月9日の心電図では、洞調律(正常)。同月22日の24時間ホルター心電図においては、心房細動を確認。』


〈カルテはすべて西暦年号〉で記入されているのに、なぜ〈報告書では平成年号に書き換え〉るような面倒なことをしているのか。実に不自然である。カルテを見て書けば、ごく自然にそのまま西暦年号で書くはずであろう。》


《〈法律業務に携わる弁護士が自身で作文したから、無意識の内に年号を平成に書き換えた〉のであろう。医師は平成年号にこだわる必要はないし、むしろ西暦年号の方が使い勝手がいいはず。》



平成27年1月23日の心電図において、心房細動を確認〉とあるが、『病院の闇(1)』2015年2月9日の眼科医のカルテでは、〈術前検査で心電図異常(心房粗動と側壁心筋梗塞疑い)を指摘されている〉と書かれており、この時点では疑いの段階であり、確認されたわけではない〉。》


〈疑い〉と〈確認〉の違いも理解できていない。専門家にあるまじき不適切な表現で素人ぽい。》


『これらの検査結果をみると、一過性(発作性)心房細動であることがわかる。一過性心房細動の場合、心房細動時にできた血栓が、鼓動が正常に戻ったときに脳等に飛び、脳梗塞等を起こす危険性が特に高い。』


検査レポートで要観察となっているのは、24時間ホルター心電図を判読した医師の意見であり、検査結果全体をみると、治療は必須な状態である。』


〈検査レポートで要観察となっているのは、24時間ホルター心電図を判読した医師の意見〉として、〈判読した医師の意見を軽視してもいいような書き方をしているが、軽視していいとする明確な根拠も明示しない〉で、勝手に執筆者に都合のいいように書き換えている。》


《驚くほどの身勝手さ。魔法使いにでもなったような、この弁護士にかかると何でもありである。》


〈検査結果全体をみると、治療は必須な状態である〉と書いているが、例によって〈検査結果全体をみるといって、曖昧で漠然とした記述で、具体的な根拠を示していない〉。》


〈事故調査報告書では、治療が必須な状態であるという根拠、出典を明確に示すものである。これではなんの説得力も持たない。専門の医師のやることではない。カルテを渡してあるのだから、カルテの記述から引用すべきであろう。》


『病院の闇(1)』の2015年2月22日の判読コメントでは、

正常範囲『要観察』要定期観察、要精査、要治療、要再検査

の6項目の内の2つ目の『要観察』となっている。この〈査読コメントをいとも簡単に否定して、治療は必須というからには、ハッキリとした理由、根拠を示す〉のが、医療事故調査報告書作成者の責務ではないか。》


《安易な調査報告書を出すのは、報告者の名誉にかかわることであろう。もっとも名誉なんて気にしてないというのであれば、もはや論外であるが。》


(2)治療の適否について

身体への侵襲を伴わない治療であり、癌への影響を考慮することはない。』


〈身体への侵襲を伴わない治療〉とあるが、現に〈投薬を始めてから腹部膨満が進み、体重も大幅に増加〉している。『病院の闇(3)』の2015年5月26日の体重、体水分率図にも示してあるように、》


〈2015年4月に入ってから、体重が急激に増えている〉〈これで侵襲を伴わない治療と言えるのか〉。勝手に想像を交えて書かないように。》


〈癌への影響を考慮することはない〉とあるが、私は癌に影響するなどとは言ってない。〈心房細動の薬、特にエリキュースによって、腹水、体重が増えて、腹水穿刺の方向に向かうことになってしまった〉と弁護士にはっきりと話した。》


〈心房細動治療による影響について勝手に論点をすり替えている。これが専門家の仕事かね。》


3種の薬の処方内容も適切である。これらの薬で癌が悪化するということはない。心臓病で、腹水が溜まることもあるから、心房細動の治療は、腹水に関してはプラスに働いているはずだ。』


3種の薬の処方内容も適切である。これらの薬で癌が悪化するということはない〉とあるが、くどいようだが〈これらの薬で癌が悪化すると訴えたことはない〉。》


〈3種の薬の処方が不適切であったから、腹水、体重が増えて腹水穿刺することになった〉と言っているのである。まったくもって問題のポイントがつかめていない本当に頭が悪いしっかりと問題点を把握して書くように。ピント外れな話はしないこと。》


〈心臓病で、腹水が溜まることもある〉と書いているが、〈心臓病で溜まるのは胸水〉である。〈胸水と腹水は横隔膜で隔たっていて、まったくの別物〉である。医学に素人の弁護士はこの程度の認識しかないということを露呈している。》


〈心房細動の治療は、腹水に関してはプラスに働いているはず〉だと書いているが、胸水ならともかくも、〈腹水に関してプラスに働いているという根拠、出典を示してほしい〉。カルテでも医学文献でも結構。根拠もなしに、勝手に創作して書かないように。これは医療事故調査報告書なんだよ。》


『病院の闇(2)』の2015年4月28日の腫瘍サイズと腹水量の表では、腹水穿刺を検討した4月22日は腹水++貯留あり、腹水穿刺実施を決めた4月28日は腹水++とある。》


〈腹水に関してはプラスに働いた〉というのなら、〈2015年4月以降、なぜ腹水が増え始めたのか〉まさかまさか、プラスに働いたとは、腹水の量が増えたという意味ではないだろうね。》


投薬後、平成27年3月30日の心電図も正常になり、治療の効果がでている脈が下がりすぎたため、薬の量を減らしている。』


《例によって主語がない文章になっている。誰がいつ、薬の量をどれだけ減らしたのか、分からないではないか。》


薬の量を減らしたのは、3月30日なのかね。もう少し日付を明確に書きなさい。これは医療事故調査報告書だよ。》


〈投薬後、平成27年3月30日の心電図も正常になり〉とあるが、投薬後の心電図測定は2015年4月13日である。3月30日は今後薬の処方を訪問医から受けるようにと、循環器科医師から言われただけで、心電図の測定はしていない。》


2015年3月30日、4月13日の両日とも循環器科医師のカルテには、心電図が正常になったなどとは一言も書かれていない〉。どうしてこういう嘘っぱちを捏造するのか気が知れない。正気かね。》


〈心電図が正常になって、治療の効果が出ている〉のなら、薬を減らすなり、止めるなりするのが本来の治療であるが、3月30日に循環器科医師は、〈自身が出した処方をそのまま続けて訪問医に出してもらうように〉と、母に伝えている。執筆者のデタラメさにもほどがあろうというものだ。》


カルテをしっかりと読めば簡単に分かることなのに、カルテもまともに読まないで医療事故報告書を書くとは非常識で、実に失礼千万、無礼極まりない態度である。医師なり、弁護士なりのプライドを持ち合わせているのだろうか。たぶんそんなもの持ち合わせていないのだろう。》


『病院の闇(2)』の2015年4月1日訪問医の診療レポートで脈拍が41だったので、訪問医が、4月1日にメインテートを朝だけ、4月6日には、さらにシベノールも朝だけにするよう指示した。》


〈脈が下がりすぎたため、薬の量を減らしている〉とあるが、『病院の闇(2)』の2015年4月13日循環器医師のカルテには、〈脈拍60台が続いているのであれば(循環器医師自身が最初に処方した)元通りの処方に戻していただいてもよろしいのでは〉と、〈薬の減量に反対〉している。》


《執筆者はカルテのどこを読んでいるのか。想像で書くのは止めてほしい。》


〈薬の量を減らしたのは、訪問医であって、循環器科医師ではない〉。事実に基づかないで勝手に創作して書いている。こんないい加減な事故調査報告書を書くとは、執筆者には自らの職務に対する誇りと責任感を持ち合わせているのだろうか。》


『病院の闇(2)』の2015年4月13日の循環器科医師のカルテには、かかりつけ(訪問医)で見てもらったときに〈脈拍40台で(訪問医から)メインテートを減量するように言われた〉と記入されているが、循環器科医師が〈減量したとは書いてない〉。》


カルテしか見てないはずの執筆者が、どうして循環器科医師が薬の量を減らしていると書けるのか。これも想像なんですか。》


《もっとも主語のない文章だから、循環器科医師が減量したのか、訪問医が減量したのか不明であるが正解は訪問医である。こんな不明瞭な文章を事故調査報告書に載せるとは、ただただ呆れるばかりである。》


〈薬の量を減らしたと書きながら、どの薬をどれだけ減らしたかについて書かれていない〉答えはシベノールとメインテートの2薬を半分にしている。専門家ならこういったことを正確に書くべきであろう。》


全体の治療を総括しているのが、産婦人科の医師である。病状が進行し、薬を飲むこと自体が体の負担になるので、最終的に、心臓病の薬は中止している。』


〈全体の治療を総括しているのが、産婦人科の医師である〉とあるが、産婦人科医は、産婦人科のことのみで、循環器科まで総括する立場にない〉産婦人科の医師は研修が終わったばかりの若い医師で、循環器科医師は50歳代の先輩医師である。先輩の循環器科医師の医療内容に産婦人科の若輩医師が口出しできる立場にない。》


カルテのどこから産婦人科の医師が全体を総括していると読み取れるのか。総括していると読み取った根拠を示してもらいたい。》


〈病状が進行し、薬を飲むこと自体が体の負担になるので、最終的に、心臓病の薬は中止している〉と書いているが、別に薬を飲むこと自体は、本人の体の負担にはなっていなかった。むしろ母は〈体調維持に必要と信じて積極的に飲んでいた〉。想像で書かないように。》


心房細動の薬を全部止めたのは〈腹水と体重が増えて、母がしんどそうだったので、産婦人科主治医がみるに見かねて循環器科医師に相談することなく決めた〉ことである。》


産婦人科主治医は心房細動の薬に問題があると理解していたと思うが、研修を終えたばかりの若い医師で、循環器科医師の診療内容に口出ししずらかったのであろう。》


文章に主語、日付がなく、きわめて曖昧で漠然とした記述となっている。医療事故調査報告書は、読後感想文ではないので、治療の主体は誰であるかと、処置の日付、内容を明確に記述すべきであろう。》


第4 聴取結果

『本件において、各治療行為の過程に、特段の問題はないとの意見であった。』


〈各治療行為の過程に、特段の問題はない〉のなら、なぜ2015年4月以降腹水、体重が増えて、しんどい思いをすることになったのか、説明がつかないではないか。もっとも合理的に説明しようなどという気持ちは、はなから持ち合わせていないようだが。》


《報告書の執筆者は〈客観的事実、根拠、出典も示さないで、創作を交えた勝手な説明を延々と続けている〉。これはとても医療事故調査報告書といえるものではなく、医学に素人の弁護士によるカルテの読後感想文とでもいった代物である。実に雑でお粗末な感想文である。》


《〈結論ありきの報告書で、はなからまともに調査、検討しようという姿勢が見られない〉。想像を交えながら強引に問題はないという結論に持ち込もうとしている。嘆かわしい限りである。》



    弁護士に医療事故調査依頼(3)につづく



     ≪≪≪医療事故調査報告書(2)のコピー≫≫≫

 

 

 

 

 

 


 

弁護士に医療事故調査依頼(3)

 

    弁護士に医療事故調査依頼(2)からつづく

 


    ≪≪≪医療事故調査報告書(2)を読み終えて≫≫≫



2017年6月29日、年配の男性弁護士の事務所で、専門医師から聴取してまとめたという医療事故調査報告書(2)の説明を受けた。内容は既に説明したように、とても医療事故調査報告書と言える代物ではなく、『カルテを見ての、つたない読後感想文』の類であった。


事実関係もいい加減で、根拠、出典も明示しないで、医療処置に何ら問題を見い出せなかったと勝手に断言』している。こうした姿勢は、事故調査報告書を書くうえでの基本を無視したもので、なんの説得力もなく、ただ漫然と自己中な感想を綴っているに過ぎない


弁護士の頭の中にはマンガ世界が広がっているのか、勝手な創作、強引なこじつけと、何でもありのやりたい放題。これで医療事故調査報告書といえるのか。》


年配の男性弁護士は、『医療事故研究会』発足当初からのいわば設立メンバーで、研究会の事務局長を2009年から2014年まで5年間務めていたと本人のホームページに書いている。


こうした経歴を持ちながら、この程度の事故調査報告書しか書けないとは、これまで本当に医療事故調査を専門とする弁護士として、誠実で、責任ある仕事をしてきたのかとの疑いを禁じ得ない


『医療事故研究会』が選任し、紹介された二人の弁護士の報告書の内容があまりにお粗末で落胆したが、この研究会のメンバーというのは、一体どういう基準で選ばれているのだろう


『弁護士本人が入会を希望して、会費さえ納めれば、特別な審査もなく誰でも入会できて自由に活動できるのだろうか』。この研究会の運営のしかたについては、疑問がつのるばかりだ


報告書の説明を一通り聞き終わったところで、


『こんなのは医師の見立てとは言えない。』

『これはあんたたち二人で作った、ただの作文だろ。』

『これじゃ詐欺じゃないか。』

『警察に被害届を出す。』


と事務所中に響き渡るように大声を張り上げた。


年配の男性弁護士はなにやら、ぶつくさと話していたが、納得の行く説明ではなかった。


聴取した医師について聞いたが、相手の医師に迷惑がかかるので、具体的なことは話せないと拒絶された。一人は山梨県甲府市の医師で70歳代、もう一人は千葉県の医師で60歳代という程度のことしか分からなかった。


もっともどうせ架空の医師だろうから、これ以上聞いたところで無駄なことであるが。


二人の医師に先にカルテを送って、聴取した内容を書き留めてまとめるだけに、なぜ『半年もの時間を要する』のか。単に『やってる感』を出すための『引き延ばし作戦』だったのだろう。


今回の報告書は、前回の報告書と同趣旨の内容で、弁護士と医師の言い分が符合し過ぎている。両方とも同一人物の作文だろうと弁護士に言っても、なにやら言い訳めいたことを言うだけで、埒があかなかった。

話し合いはまだ続いていたのに、年配の男性弁護士が断りもなく立ち上がって、さっさと退出してしまった。この間、若手の女性弁護士はほとんど一言も話さないで、聞いていただけだった。


こんないい加減な弁護士とこれ以上話していても、得るものはないと思い、私も諦めて帰ることにした。エレベータ前には、二人の弁護士が並んで立っていた。二人を睨みながら無言でエレベータが閉まるのを待った。


そもそも『医療事故研究会』に相談したのが大失敗であった。これほどレベルの低い弁護士に、1年3ヶ月もの時間を空費させられ、それなりの調査費を支払った挙句に、何の役にも立たない紙切れ同然の報告書をつかまされた。これぞまさしく『詐欺』である。


『医療事故研究会』に頼んでもどんな弁護士が選任されるか分からず、実力のほどもやってみなければ判断できないというのでは、相談者にとってリスクが大きすぎるこの研究会の利用はよくよく考えてからにすべきであるというのが、私の率直な思いである。



      ≪≪≪年配の男性弁護士の法律事務所≫≫≫



弁護士との打ち合わせは、すべて年配の男性弁護士(当時、60歳代後半)の事務所で行った。


2016年3月4日、母の治療経過をまとめた資料を基に、医療事故について弁護士に説明


2016年12月22日弁護士から医療事故調査報告書の説明を受けた。これは弁護士二人が調査して書いたものであった。


契約前の段階から私が強く求めていた、医師の意見書が付けられていなかったので、医師の意見書を付けて再度報告書を出すよう依頼した。


2017年5月31日、医師への謝礼と交通費を別途請求されたので、振り込んだ。


2017年6月29日弁護士が専門医に聴取してまとめたと称する医療事故調査報告書の説明を受けた


男性の法律事務所を都合3階訪れたが、最初の2回は問題なく入れたのに、3回目に午後3時と指定されて訪れた時は、エレベータで事務所のある4階のボタンを押しても、ランプが点かなかった4階ボタンの横には赤いランプが点灯していたが、何のことか分からなかった。


4階のボタンを何度押してもランプが点かないので、やむを得ず5階のボタンを押して5階へ上がってみた。


エレベータを降りると衝立があり、中の事務室を窺うと男性がいたので、4階のボタンの横に赤いランプが点灯していて押せないので、ここから階段で下に降りたいと言ったら、非常階段は鍵がかかっていて、外からは入れないですよと言われた。


さらに、階数表示ボタンの横に赤いランプが点灯しているということは、4階オフィスがお休みで誰もいないということですよと言われた。6月29日は木曜日で休日ではないし、午後3時の面会の約束をしているのだから変だと思いながら1階に戻った。


1階は宮内庁ご用達の高級陶磁器店で、この店の屋号がビル名になっていたので、この店がビルのオーナーだろうと思い、店に入ると老主人が玄関付近に立っていた


事情を話して法律事務所の電話番号を尋ねると、老主人はまたあの法律事務所か、という思いが見て取れるような表情を浮かべ、ご家族らしい人に調べてあげなさいと指示。電話番号を記した紙片をいただき、道路に出て事務所に電話。


事務の女性が出て、エレベータのドアロックを解除してくれた。事情が分からなかったので、3時の約束に遅れて申し訳ないと一応あやまった。


年配の男性弁護士は『変な人』がやってくるので、エレベータの4階ドアをロックしていると説明したが、『変な人』というのは、この事務所に調査を依頼した人が、調査内容に不服でクレームを付けに何度もやって来るのだなと、後になって理解した。


私の経験からしてもこの法律事務所の調査内容に、クレームを付けたくなる気持ちは十分理解できる。


エレベータをロックしているのなら、前もってその旨を伝えてくれれば、名刺を持って行って、事務所に入る前に電話をしたのに、なんと不親切な対応であろうか。


3時という時間は先方が指定してきたものだから、3時前にロックを解除しておいてもよさそうなのに、解除しないというのは、『変な人』というのが、よほど強烈なクレームを付けて頻繁にやって来るのだろう


年配の男性の法律事務所は、2012年に3人の弁護士の共同事務所として開設された。3人とも偏差値の高い国立大学の同窓で、同窓ということで意気投合して共同で法律事務所を開設したと、以前のホームページに書いてあった。


だけど『変な人』対策で、常時エレベータがロックされていては、顧客に迷惑をかけるし、不審にも思われる私自身がクレームを付けたことも分かっている


他の二人の弁護士にとって、このままこの法律事務所にいては、自分たちの名前、信用にまでキズがついてしまうと考えたのか、その後一人抜け、また一人抜けて結局、年配の男性弁護士一人になってしまったようだ。



去っていった二人の弁護士にとって、長年使ってきた法律事務所名を使えなくなり、当然不利に働くはずなので、苦渋の決断であったに違いない。


事務所経費の件もあってか、法律事務所の場所を移転することにしたようだ。ただ法律事務所の名称に都心の地名を使用している関係で、そう遠くには引っ越せず、ごく近くに移転したようだ。


移転後のホームページを覗いてみたら、まったくの新人弁護士の名前がパートナーとして記載されていた。ごく最近になって、再度ホームページを覗いてみると、先の新人の名前は無くなっていて、新たに少し経験を積んだパートナー弁護士の名前が記載されていた


所属弁護士が頻繁に変わる法律事務所のようだ。


若手の女性弁護士(当時20歳代後半)は、別の法律事務所のパートナーであるが、ホームページを見ると、

『現在、在外研究中につき、弁護士登録を一時抹消中です。』

と書かれている。今現在は、弁護士ではないらしい

 

   弁護士に医療事故調査依頼(1)~(3) 完

 

 

詳しくはオンラインストレージDropbox「闘病記」フォルダ内pdfファイルを御覧ください。

https://www.dropbox.com/sh/1kr7ag1629iw1m7/AADiUCYwN7we9fmo3vYoXS-Ka?dl=0

 

 

 

      ≪≪≪医療事故研究会パンフレット≫≫≫

 

 


 

病院の闇(1)

 

      病院の闇(1)~(5) 始

 

 


母は病院の産婦人科で、腹水を全量抜かれ、すべて廃棄されたことで、
速に体力を消耗して死に至った
。享年81歳。



2021年6月に7回忌も済み、気持ちの高ぶりも治まって、病院での診療内容
を、『冷静に』振り返ることができるようになった。


そこで私見は極力省いて』『客観的事実』ならびに『合理的推論』
基づき、注釈と解説を添えて『私の体験談』を語ることにした。



      ≪≪≪治療経過概要≫≫≫



2013年6月11日卵巣がんⅢ期と診断されたが、手術、抗がん剤の治療は
受けず診察のみでしばらく様子見。


2014年4月15日から5月17日まで、都内クリニックでマイクロ波による温熱
療法を計7回受けた
ことで体調が悪化



2014年8月12日から9月9日にかけて最小限の放射線照射を5回受けたあと、
体調は急回復した。


2015年1月28日白内障手術の相談をした際、心電図を見た眼科の女性研
修医から、手術の前提として心房細動の治療を受けることを求められた


2015年2月9日循環器科で診察を受けたところ、心電図を見て『ほってお
いたら脳梗塞になる』と脅され
2月23日からメインテートとシベノール
3月9日からは不本意ながら抗凝固薬エリキュースの服用を始めた。


2015年2月24日から3月3日にかけて、右左の白内障手術を受けた。


脳梗塞の恐れがあると言っておきながら抗凝固薬服用後初の診察日であ
る2015年3月30日
には、今後は訪問医から同じ処方と診察を受けるように
と、循環器科の医師が母に告げた。つまり丸投げ


2015年4月に入ると、抗凝固薬のせいでお腹が急速に大きくなりだしたの
で、2015年4月22日に主治医が、循環器科で処方された3薬の服用中止を指
示。


2015年4月28日に、主治医が腹水抜きの入院を決めた


2015年5月7日、8日の両日入院して腹水を抜いた


腹水抜きは、主治医の指導のもと、精神疾患を発症して、抑うつ状態にあ
った研修医
が担当
したが、腹水全量を抜き取って廃棄


2015年5月20日、腹水抜き後初めての診察で、主治医が余命3カ月を宣告
まさに青天の霹靂であった。


卵巣がんはⅢ期のままで、これまで余命の話などまったく無かったのに、
いきなりの宣告で呆然自失状態に陥ってしまった。


2015年6月に入ると急速に体力が衰えていき、とうとう2015年6月22日

帰らぬ人となってしまった


死後すぐに、生前母が主治医と約束していた解剖をお願いしたが、主治医
は頑なに拒絶
した。


母の死の20日2015年7月12日腹水抜きを施行した研修医が過労自殺


2015年9月28日、病院の医事課員に『病気の経過』をまとめた書類を渡し、
医療事故調査を依頼。事故調査委員会を立ち上げて調査すると返答


2015年12月15日一向に返事が来ないので電話で確認すると『主治医が
何も問題はなかったという』
ので、事故調査委員会は立ち上げなかった』
返答。『二月以上もほったらかしにした挙句』のはてに。


2016年1月7日『所管警察署に告訴状を提出』するも、解剖を行っていな
いとの理由で受理されず



2016年1月21日警察のはからい産婦人科医長と主治医から治療内容に
ついて説明を受けた
が、納得できる説明ではなかった


2016年2月9日600頁余のカルテを入手

 

 


            [2015-01診療記録]



          ≪≪≪全体の構成≫≫≫



病院の闇の『核心部』は、2015年4月22日に始まる『腹水抜き』であるの
で、まずは4月22日の腹水抜きから読んでいただきたい


腹水抜きに至るおおもとは、2015年2月9日循環器科医師が標準12誘導心
電図を見て、『ほっておいたら脳梗塞になると脅し』『もうそのままでいい』

と母が言ったのに、抗凝固薬エリキュース等を処方されたことにあると思う。


循環器科を受診するきっかけは、2015年1月28日白内障手術に際しての
標準12誘導心電図で、『心房細動』の恐れがあり、『心房細動の治療を受け
なければ、白内障の手術をしない』
と、眼科の女性研修医に言われたこ
とにある。

2013年5月から2014年末までは、病院の闇に至る導入部であるので、読み
飛ばしてもらってかまわない。



       ≪≪≪卵巣がんⅢ期と診断≫≫≫



母は都内総合病院の呼吸器科に通院して、肺病の診察を長い間受けていた
が、2012年末から頻尿を自覚するようになり、2013年5月10日産婦人科
で診察を受けたところ、6月11日『ClassⅢの卵巣がんと診断された。


放射線科での治療を除いて、産婦人科では腹水を抜くまで治療は受けてお
らずず、『診察と検査のみ』の2年間であった。


【2013年6月11日 9:24 主治医カルテ】

画像上はOvKⅢ期を疑う
 本人に下記の通りIC(Informed Consent)施行
 悪性の可能性が高い旨を告知した。」


インフォームド・コンセント

「精査の結果からは卵巣癌が最も疑われる。」

「下腹部痛も頻尿も卵巣腫瘍が原因ではないかと思われる腹水も貯留して
 おり、腹膜播種も疑われていることから卵巣癌であれば少なくともⅢ期
 以上
ということとなる。」

「画像上は遠隔転移はなさそうである。
 だがこれらはあくまでも推察でしかなく、卵巣癌と診断が確定した訳で
 はない
。」

卵巣癌の診断は手術で摘出したものを病理組織診断することで診断

 となる。」


【2013年6月21日 母のメール】

 主治医の先生が、

「変わりがあったら夜、夜中いつでも入って来なさい、○○さん(母)の
 ことは皆知っていますし何とでも対
 処できます。」

 と言って頂きました。
 お若い先生ですがマトモ!。

《と言っておきながら、亡くなった後に母が主治医と約束していた剖検を
 お願いしたところ、無碍もなく断られた。》



          ≪≪≪細胞診≫≫≫



2013年8月28日産婦人科腹水穿刺し25ml採取


【2013年8月30日 腹水病理検査レポート(細胞診)】

「若干リンパ球優位の著明な炎症性背景に反応性中皮細胞や組織球が多数
 見られます。」

 

「その中に若干の核形不整と明瞭な核小体の見られる異型細胞集塊がごく
 少数見られます。標本上、腺癌の可能性がありますが、異型が著明では
 なく、あまり多くないため
classⅢ
とします。」


【2013年9月12日 16:33 主治医カルテ】

「腹満軽度、著明な増悪なし
 US上も腫瘤増大なし、腹水増多なし」


【2013年11月20日 16:19 主治医カルテ】

「腹満あるも下腹部全体は柔らかい
 腫瘤の可動性良い
 出血は漢方の影響か?多量ではないことから様子をみる」

 

「TA:腹水少量のみ 、腫瘤変わらず、腸嬬動良い」


【2014年1月15日 診療情報提供書 主治医→訪問医】

「骨盤腔MRI検査では多房性充実性の骨盤内腫瘍であり、正常卵巣が同定
 できないことから、また腹水も伴っており、卵巣原発悪性腫瘍の可能性
 を強く疑う結果でした。」

 

「先日腹水試験穿刺を行ったところ、やや黄色の強い漿液性の腹水を認め、
 細胞診結果は疑陽性(腺癌疑い、検鏡では卵巣原発の可能性が高いと思
 われます)でした。」



          ≪≪≪温熱療法≫≫≫



2014年3月4日横浜で、マイクロ波による温熱療法クリニックを受診、診断
(O-リング法)
で、がんではなく真菌が原因と診断される。


【2014年3月12日 15:46 主治医カルテ】

がんでないと断言できる訳ではないが、確定診断は付いていないことは
 間違いない事実である
。」


【2014年3月12日 母の日記】

 主治医の先生が、マイクロ波による温熱療法の先生は、サギ、インチキ
 と言う。


【2014年3月31日 12:12 主治医カルテ】

西洋医学的には真菌感染を強く疑うには採血上は根拠に乏しい


          ーーーーーーーーーー


一月後の2014年4月8日、横浜の温熱療法クリニックで、一転して真菌は

消えたと言われた都内のマイクロ波による温熱療法クリニックへの転院

を勧められ、4月15日に受診、診断(O-リング法)で今度はがんではなく、
結核菌が原因
と言われる。


2014年4月15日から5月17日まで都内の温熱療法クリニックマイクロ波

による温熱療法を都合7回受けたが、受けるたびにお腹が大きくなり体調が

悪くなった


《がんではなく結核菌との診断だったので、温熱療法は必要なかったはず。
 結核菌が温熱療法で消えるはずもない。》


温熱療法の診断(O-リング法)では、真菌が原因と言ったり、はたまた

 結核菌が原因と言って、がんとは関係ないような診断をしたが、それぞれ

 一月後には菌が消えたと診断された


真菌だ、結核菌だと言われて、振り回された挙句に、温熱療法でお腹が
 膨らんできて苦しくなっただけ
。骨折り損のくたびれ儲けでは済まない
 ような、大きなダメージを負ってしまった。》


《主治医がサギだ、インチキだと言ったのも分かる気がする。》


【2014年5月14日 16:33 主治医カルテ】

診察上は腫瘤の顕著な増大はなさそう
 当初よりは大きいが
 腹水増多もなし
 動きも悪くはない」

 

結核(菌)は否定的
腹満感に対してやれることはオピオイド導入か放射線治療
「適応があるかどうか、明日paliativeな放射線治療に関して放射線科医
 師にconsultする」


【2014年5月14日 他科依頼票 主治医→放射線科医師】

「悪性の疑いの状態であり、まだ悪性と確定診断が付いている訳ではござ
 いません
。腹水細胞診も疑陽性の結果でした。」

腫瘍生検は実施しておりませんあくまでも臨床的に悪性の疑いが高い
 という判断です。」


          ーーーーーーーーーー


一月後の2014年5月17日都内温熱療法クリニックで、結核菌は消えた
言われた
温熱療法7回目、逆効果しかなく、これで打ち切る。



          ≪≪≪放射線治療≫≫≫



2014年5月15日苦痛を和らげようと病院の放射線科を受診したが、

放射線照射による副作用に不安を感じ一旦保留した。夏になるといよいよ

苦痛が増してきたため、2014年8月12日から9月9日まで、最小限の放射線

照射を5回受けた


事前に放射線科の医師から、最小限の量の放射線なので、効果はあまり期
待できませんよと言われていたが、とにかくダメモトで受けることにした。


【2014年8月8日 他科依頼返信 放射線科医師→主治医】

死後剖検のこともある様で、在宅死を希望されつつも、当院での剖検も
 希望されています



          ーーーーーーーーーー


2014年8月22日頃からは、辛さも半分くらいになる。9月13日には体調も良
くなる。


【2014年9月17日 15:56 主治医カルテ】

腹部全体大分柔らかくなってきている
 腫瘍縮小あり、TAで分かるレベルの腹水貯留なし」


【2014年9月18日 母のメール】

 全ての検査が合格で腫瘍マーカーも下がっているとか。
 昨日は食べ物を細かく聞かれ、自慢げに本を見て、あらゆる良いとされ
 る食事をしていると話して来ました。


          ーーーーーーーーーー


2014年9月19日呼吸器科医師の診断で、

腹部が小さくなっている。」

と診断された。

 

2014年10月7日腹部が大幅に凹んだ



       ≪≪≪奇跡が起きた≫≫≫



2014年10月17日には、呼吸器科の医師から、

『奇跡が起きましたね』。」
「○○さん(母)、本が書けますね。」

と言われるほどに良くなった。


都内クリニックでのマイクロ波による温熱療法で悪化した体調を、

 病院の放射線治療で直したことになる。》


体調悪化と同時に腫瘍マーカー値も急増したが、放射線治療後に

 急減した。》


まったく無駄な寄り道をしたことになった。》


温熱療法で体調が悪化したことで、辛さを和らげるため、ステロイド
(デカドロン)の服用を増やしたことが、後の白内障につながったようだ

 余計なものを拾いこんでしまった。》


【2014年10月17日 母のメール】

 今回の奇跡も放射線もさることながら、次には何を食べてるか?と呼吸
 器科の医師から詳しく聞かれました。なんせ、卵巣がんのマーカーが半
 分になった
・・・ま、放射線が効いたんだろうとは思うけどね・・・。


【2014年10月22日 16:07 主治医カルテ】

「腹満++も腫瘍増大はない
 腹水少量のみ
 腸管が目立つ
 少し浮腫あり←ステロイド??」


          ーーーーーーーーーー


2014年10月22日産婦人科の主治医からも奇跡が起きたと言われた


【2014年11月26日 16:43 主治医カルテ】

「張ってはいるが腫瘍は縮小あり
 腸管が張っている
 TV:腹水なし腫瘍一部壊死を疑うエコー像あり
 腹満の訴え強いが診察上は腫瘍は縮小しており全体は柔らかい


          ーーーーーーーーーー


2014年11月26日には、産婦人科主治医から、

がんが縮小しており、がんの心配がなくなってきた。」

と言われた。


【2014年12月25日 17:20 主治医カルテ】

「腹満+も腸管ガスメイン
 腫瘍増大は明らかではなし、腹水増多なし」



      ≪≪≪白内障治療≫≫≫



【2015年1月21日 12:07 眼科研修医カルテ】

 【診療予約】
  眼科:全身検査
  予約日時:2015-01-23 09:00
  次回診察前検査:
  患者リストヘのコメント:
  医療従事者へのコメント:○○(眼科研修医)先生からの依頼

  眼科:機能検査
  予約日時:2015-01-28 14:00
  次回診察前検査:
  患者リストヘのコメント:
  医療従事者へのコメント:術前チャートお願いします。
              ○○(眼科研修医)先生からの依頼

 【診療予約】
  眼科:研修医
  予約日時:2015-02-06 13:00


【2015年1月21日 13:29 放射線科医師カルテ】

腫瘍マーカーは減っている
 腹部膨満などの症状が強い。放射性腸炎か。御本人と相談し、ビオフェ
 ルミンを内服することとした。」


【検体検査結果】
 生化学検査,血液検査,腫瘍関連 採取日時:2015-01-09
 WBC           H 129
 HGB             13.2
 PLT             26.2
 GOT(AST)        25
 GPT(ALT)        21
 LDH           H 331
 TP              6.4
 ALB             3.6
 BUN             18.4
 Creatinine      0.53
 BNP院内       H l19.1  
 CA125         H 1513.0 ↓
 CA19-9        H 601.7   ↓
 CEA           H  7.0  ↓


【2015年1月22日 14:27 眼科医師カルテ】

 【検体検査】
  入院
  採取日時:2015-01-23

 【生理検査】
  標準12誘導心電図
  検査日時:2015-01-23

 【細菌検査】
  眼脂(右)
  採取日時:2015-01-23


【2015年1月23日 9:22 標準12誘導心電図検査】



          [2015-01-23標準12誘導心電図]


【2015年1月23日 10:21 呼吸器医師カルテ】

2014/4/18と比較し著変なし(レントゲン写真)。
 右胸水は少し減った印象。」


【2015年1月28日 14:53 放射線科医師カルテ】

「9、10月は調子よかった。マーカーは下がったと言わ
 れるが、おなかは腫れてきた感じがする。
 ビオフェルミン良い気がする。」


【2015年1月28日 15:34 主治医カルテ】

「腹満軽度増大あるものの腫瘍の著明な増大はない
 腹水少量のみ、圧痛なし」


2/24(眼科入院)に病棟に会いに行くことにする


《実際、当日(2/24)病室の廊下で主治医に遭遇した際、『背後から母の
 両肩を抱える』
のを私は見た。》

《親密さのあらわれ》

 




            [2015-01-28主治医カルテ]



         ≪≪≪心房細動の兆候≫≫≫



2015年1月28日、眼科で白内障の手術の相談をした際、術前検査の
『2015-01-23標準12誘導心電図』を見た眼科の女性研修医が、

『心房細動の治療を受けなかったら、白内障の手術は行いません。』

と条件をつけた。


2015-01-23の標準12誘導心電図を見ただけで、白内障の手術に支障を

 きたすほどの心房細動と診断できるのか。》


《心房細動の治療を受けろというのは、保険診療点数稼ぎか。》

 


【2015年1月30日 母のメール】

「今回残ってる大事な右肺下に溜まっていた水(多分之で命がなくなると
 いわれていた)も減って、押し上げられていた肺が伸びて広がり、(どう
 りで呼吸が楽になり昼間は在宅酸素無しで暮らしていられます。)」

「先日もお向かいの○○さん(元師長)『これを取っちゃいたいね』と、

 膨らんだお腹を見ていたけど、どうにもならない!。」



        ≪≪≪脳梗塞の恐れ≫≫≫



【2015年2月6日 13:59 眼科研修医カルテ】

 【診療予約】
  循環器:○○医師(他科依頼・月)
  予約日時:2015-02-09 10:30


【2015年2月9日 10:37 眼科研修医カルテ】

  【他科依頼】
  循環器:○○先生への依頼


【2015年2月9日 10:37 他科依頼票 眼科研修医→循環器科医師】

 [依頼事項] 心電図異常について

 [依頼目的] 上記について御高診お願い申しあげます

 [依頼内容]
 白内障手術前の方です。術前検査で心電図異常(心房粗動と側壁心筋梗
 塞疑い)を指摘
されております。

 2013年の心電図でも側壁心筋梗塞疑いは指摘されていたようで現在胸部
 症状もありません
が、心電図異常について御高診頂けませんでしょうか。

 


【2015年2月9日 10:47 標準12誘導心電図検査結果】



          [2015-02-09標準12誘導心電図]


【2015年2月9日 13:12 循環器科医師カルテ】

 ECG異常:AF

 127/75  P82
 Ⅲ音なし no murmur

「心エコー・ホルター予約」

 【生理検査】
 「標準12誘導心電図
  検査日時 : 2015-02-09」

 【生理検査】
 「24時間ホルター心電図
  検査日時 : 2015-02-12 13:00」

 【生理検査】
 「心臓超音波
  検査日時 : 2015-02-13」

 【診療予約】
  循環器 : 医師
  予約日時 : 2015-02-23



         

            [2015-02-09循環器医師カルテ]

 



【2015年2月9日 15:53 他科依頼返信 循環器医師→眼科研修医】

 [返信内容]
 本日再検したECGは洞調律であったため発作性心房細動と思われます。
 心エコー・ホルター心電図など精査いたしす。

 


          ーーーーーーーーーー
 

 

不本意ながら2015年2月9日に、循環器科で検査、診察を受けたところ、
『2015-02-09標準12誘導心電図』を見て、

『ほって置く訳にはいかない。脳梗塞になる。』

《2015/2/19 母のメール》

と脅された。母が、

『もうそのままでいい』

と言ったのに、

脳梗塞の心配があり、ほって置く訳には行かない』

《2015/3/24 母のメール》

と言われ、心房細動治療薬を処方されることになった。


『2015-02-09の標準12誘導心電図』を見ただけで、脳梗塞の心配』

 あり、『ほって置く訳にいかない』と断言できるのか。2月12日の24時間

 ホルター心電図検査の結果は2月22日に出た。》


『結論ありきの診断』か。》


脳梗塞診断は循環器科医師の保険診療点数稼ぎか。》

 


       ≪≪≪24時間ホルター心電図≫≫≫



2015年2月12日24時間ホルター心電図装置装着。

2015年2月13日、24時間ホルター心電図装置返却。

 

【2015年2月19日 母のメール】

白内障の前検査で今度は心臓が引っかかってしまい、24時間ホルター付
 けに行ったり次の日に取り外し、やエコーなど・・・。」

『ほって置く訳には行かない由、脳梗塞になるって』、それも困るけど、

 『血をサラサラにする薬(エリキュース、抗凝固薬)は他の病気に悪い!』

 と・・・。」

終結果は23日に。24日は予定の(白内障)手術日。」

 


          [2015-02-19母のメール]

 


【2015年2月20日 11:32 呼吸器医師カルテ】

「眼科の術前検査でaf見つかり、精査中
 浮腫は弾性ストッキングも使いつつ、少しいい。
 ラシックスはほぼ毎日服用
 体重が少し増えてきた。41kg→45kg」


【2015年2月20日 母の日記】

「○○先生(呼吸器科医師)の予約外来。サンドを食べて廊下へ出たら、
『○○先生(主治医)に肩をつかまれ又奇遇』。」

《親密さの現れ》



     ≪≪≪24時間ホルター心電図結果≫≫≫



【2015年2月22日 判読レポート

 基本調律
  □洞調律  ■心房細動 □心房粗動 □心室調律
  □ペースメーカリズム  □その他
  心拍数   平均: 91拍/分 最大:158拍/分
       最小: 62拍/分
 心室性期外収縮
  □なし ■散発 □頻発
  □単源性 ■多源性
  ■連発 最大:2連発
 心室頻拍:■なし
 上室性期外収縮:■なし
 上室頻拍:■なし
 房室ブロック:■なし 
 洞房ブロック:■なし
 ポーズ:■なし
 ST変化:■なし


【2015年2月22日 判読コメント

 終日心房細動
 心拍数は最小、平均、最大、62、91、158/分
 夜間は60~80/分、日中は80~120/分で推移しやや頻脈傾向です。
 PVC:246拍/日、多源性、最大2連発(単源性)
 自覚症状の記載はありません。ポーズの出現なし。

 □正常範囲 ■要観察 □要定期観察 □要精査 □要治療 □要再検査

 以上6種類の内の「要観察」と記載


【2015年2月22日 検査レポート(生理検査)

 [超音波所見]

 *検査時Af(HR:100~120台)
 LV wall motion: LV systolic function正常。
 明らかなasynergy(-)
 Wall thickness: W.N.L.
 Chamber size: LA dilatation( 51×38mm )
 明らかな血栓認めません。
 Valves: atherosclerosis of Aov
     mild MR, TR( max PG:37mmHg )
     IVC拡張無く、呼吸性変動も保たれています。
     一〉推定PA圧: 42mmHg
 TMF: 一相性
 IVC: hot dilated

 




        [2015-02-22 24時間ホルター心電図判読]

 




               [2015-02-22 超音波所見]



        ≪≪≪循環器科医師の処方≫≫≫



【2015年2月23日 11:08 循環器科医師カルテ】

「ホルター実施時は終日AF。」

『本人と相談し抗凝固も含め投薬開始する』

 

 (抗凝固のみ眼科手術終了後から。)
 明日眼科手術→手術には支障ないと思われる。」

 【診療予約】
  循環器 : 医師
  予約日時 : 2015-03-09 9:30

 【処方】
  メインテート錠 (0.625mg)  2錠
  シベノール錠100mg     2錠 
  分2 (朝,夕)食後       02-23から14日分

 【生理検査】
  標準12誘導心電図
  次回診察前



 

           [2015-02-23循環器医師カルテ]

 

 

ホルター心電図判読レポートは、脳梗塞を起こすという2015年2月9日
 診断を裏付けるに足るほどのものなのか。》

循環器科医師の言う『相談』は、『脅迫』に近い。》

 


【2015年2月23日 14:40 循環器科医師カルテ】

 [眼科御担当医殿御侍史]

「発作性心房細動のため貴科(眼科)より御依頼いただいた患者です。」

「発作性心房細動に対して投薬治療を開始しておりますが念のため抗凝固
 療法のみ貴科(眼科)治療終了後から開始予定としております
。」

「入院中は可能であれば心電図モニター管理を御願い申し上げます。」


          ーーーーーーーーーー


2015年2月23日、発作性心房細動と診断。判読レポートでは『要観察』
あった。


《24時間ホルター心電図検査では『要観察』であったのに、『抗凝固薬』
 を服用する必要があったのか。》


循環器科医師はなぜホルター心電図の判読レポートで、『要観察』とな
 っていることを、母に知らせなかったのか。医師としての説明責任と告
 知義務に違反していないか。》


《知らせたら、脳梗塞になるという根拠が揺らいで、自身のメンツが保て
 なくなるからか。》


《母も『要観察』であったと知っていたら、安心して、処方薬服用を保留
 することもできただろうに。》


《循環器医師は、脳梗塞になるという自身の最初の診断を何としても押し
 通したかったのか。》


この医師が循環器科の担当になったことが、母の不幸の始まり

 なったと言えそうだ。》


2015年2月23日循環器科の医師からメインテートとシベノール服薬

を指示された。


2015年2月24日右目白内障手術

2015年3月3日左目白内障手術



      ≪≪≪エリキュース追加処方≫≫≫



2015年3月9日循環器科の医師からエリキュース(抗凝固薬)の服薬を指示
された。


【2015年3月9日 9:15 標準12誘導心電図検査結果】



          [2015-03-09標準12誘導心電図]

 

 

【2015年3月9日 10:15 循環器科医師カルテ】

「95/47 P63」

本日よリエリキュース追加。」

 【処方】
  メインテート錠(0.625mg)  2錠
  シベノール錠100mg     2錠
  分2 (朝,夕)食後      03-09から21日分

  エリキュース錠 (2.5mg)   2錠
  分2 (朝,夕)食後      03-09から21日分

 【生理検査】
  標準12誘導心電図
  次回診察前

 


【2015年3月9日 診療情報提供書 循環器科医師→訪問医】

「心エコーでは病的所見なく非弁膜症性心房細動と診断し、ホルターECG
 では終日心房細動であったものの外来受診時は洞調律に復調しておりま
 した。」

担癌患者であり喀血既往もあるためできるだけ洞調律維持を図るためシ
 ベノールを開始
し、『抗凝固療法の導入は慎重に検討』いたしましたが

 『虚血性脳血管障害は回避したいとの御希望』もあり、眼科術後から

 エリキュースを開始しております。」

「喀血などの際にはエリキュース休薬はやむを得ないと思います。」

 


          ーーーーーーーーーー

 


脳梗塞になると脅されれば、誰だって服薬を受け入れざるをえない。母
 が『もう結構です』と言っているのに、なかば脅迫されて服用させられ
 たのが真相。》


《この病院の医師にとって、まずは『そろばん』で、患者の『健康管理は
 二の次』
なのか。》


《この病院には処方箋のノルマがあるのか。処方箋を出すことが医師個人

 の成績評価の対象となるのか。》


          ーーーーーーーーーー


循環器科の医師は、精密検査結果は脇に置いて、眼科研修医からの治療要
請にすなおに応じた。両者共に保険点数稼ぎか。

 


【2015年3月11日 母のメール】

 私は、只でさえ通院もいい加減疲れるのに、(2月)23日もまた増えた
 循環器へ呼び出され、心臓の薬を持たされました。

 『これをほって置く訳には行かない』由。



        ≪≪≪耳の聞こえが悪くなる≫≫≫



2015年3月15日頃から急に左耳が、はれぼったい感じになり、少し聞こえ
が悪く噛んだ音が、中で響くような感じが続いた



【2015年3月24日 母のメール】

 眼科の前検査で心臓が悪いことを発見され、

『もうそのままでいい』

 と、私は言いましたが、

脳梗塞の心配があり、ほって置く訳には行かない』

 とか、またまた行く診察室がふえてしまった・・。

 



           [2015-03-24母のメール]

 



【2015年3月25日 15:29 主治医カルテ】

45-46kgで推移

腹満感の自覚は強い増大は軽度のみ
 癌性腹膜炎を疑う硬結はない


腹水少量のみ

現状変わらず、また1か月後」





           [2015-03-25主治医カルテ]

 


【2015年3月27日 9:45 呼吸器科医師カルテ】

「目の手術無事に終えた。直後はすごく良くなった気がするが、だんだん
 そうでもなくなってきた。」

左耳がおかしい。3月15日から急におかしくなった。耳鼻科にかかりた
 い。動悸もない。」


《左耳の調子が急におかしくなったのも、循環器科で処方されたメインテ
 ート、シベノール、エリキュースの副作用ではないか。他に思い当たる
 ふしなし。》


          ーーーーーーーーーー


2015年3月27日耳鼻咽喉科と歯科口腔外科で診察を受けたが原因不明

と診断された。


【2015年3月27日 他科依頼票 呼吸器科医師→耳鼻咽喉科医師】

3/15頃より、急に左耳が、はればったい感じがあり、少し聞こえが悪く
 噛んだ音が、中に響くような感じが続いている
とのこと。」


【2015年3月27日 他科依頼票 耳鼻咽喉科医師→歯科口腔外科医師】

「耳異音 顎関節症疑い
 耳異音を主訴に当科紹介されました。
 開口時にクリック音を認め、その際の異音を感じているようです。顎関
 節症の所見はありますでしょうか。」


【2015年3月27日 他科依頼票 歯科口腔外科医師→耳鼻咽喉科医師】

「左顎関節部ですが、開閉口運動も良好で、関節雑音の触知ありません。
 顎運動時に音がすると訴えているが、関節雑音を疑う所見がありませし、
 その他顎関節に明らかな異常と考える所見も確認できません。」


【2015年3月27日 他科依頼票 耳鼻咽喉科医師→呼吸器科医師】

耳内所見・聴力からは主訴との因果関係は不明でした。顎関節症に関し
 て当院歯科に見て頂きましたが可能性は低そうです。当科的に積極的に
 治療の対象となる疾患は指摘出来ませんでした
。」

 


               病院の闇(2)につづく

 

病院の闇(2)

 

                   病院の闇(1)からつづく

 


      ≪≪≪循環器科医師診療を丸投げ≫≫≫



【2015年3月30日 10:42 循環器科医師カルテ】

「BP(L) 118/67 P60」

かかりつけ訪問診療クリニック(訪問診療)へ診療情報提供書作成し患者
 さんに手渡した
。」

 【処方】
  メインテート錠(0 625mg)  2錠
  シベノール錠100mg     2錠
  分2 (朝,夕)食後      03-30から14日分

  エリキュース錠 (2.5mg)   2錠
  分2 (朝,夕)食後      03-30から14日分

 【他病院紹介 (変更)】 他病院への紹介
  循環器 → 訪問診療クリニック[紹介]
  紹介年月日:2015-03-09

 【管理指導】
  診療情報提供料 I
  指導日時:2015-03-30

 

 

 

          [2015年3月30日循環器科医師カルテ]

 

           [2015-03-30診療情報提供書]

 

 

《訪問医に情報提供すると、提供料が得られるのか。だからこの病院の医
 師は割とまめに訪問医に情報提供しているのか。》


2015年3月9日に診療情報報告書を書いているが、実際には3月30日

 に母に渡し、4月1日の訪問診療日に母が訪問医に手渡した。》


2015年3月9日にエリキュースを処方した時点で、早々と訪問医に丸投げ
 することを決めていて、次の診察日の3月30日に診療情報提供書を母に
 手渡している
。》

 

 

【2015年3月30日 FAX 母→訪問医】

 ○○先生(訪問医) 3/30 ○○(母)
 またまた、お願い事が出来てしまいました。
 今日○○(病院)予約の循環器へまいりました。
 そこで、「通院も大変だろうから、○○先生(訪問医)の方から薬を
 頂きなさい
」と、お手紙を持たされ、
 今日から先二週間分だけを貰って帰宅しました。

 次回四月一日にいらっしゃる時に、その先
 何週間分か間にあう様にお持ち頂けたら
 と思うのですが…。(毎度用を云い付ける様で恐縮…)
 書類は明後日にいらして下さった時にお手渡し
 し様と思っています。取り敢えず薬の名前を
 書いておきます。

 ①エリキュース錠 2.5mg  一回一錠朝夕食後
 ②メインテート錠 0.625mg 同上
 ③シベノール錠  100mg  同上
 でござます。

 どうぞよろしくお願い申し上げます。





            [2015-03-30母のFAX]

 

 

          ーーーーーーーーーー

 

 

 

2015年3月30日になると、循環器科の医師が、病院に通って来るのも大変
でしょうからと、『今後は訪問医から同じ薬の処方を受けるよう』母に指
示。3月9日のエリキュース処方後初めての診察であったのに。


《不思議なことに、脳梗塞の恐れがある』と脅しておきながら、なぜか
 その後の経過診察を一切行おうとせず、訪問医に丸投げした
。》


《本来、心房細動や脳梗塞の診察は、初診の循環器科医師の責任で行う

 べきことで、訪問医が診察することではない。なぜ『訪問医に丸投げ』
 て、自身で経過診察をしなかったのか理解に苦しむ。なんとも無責任な
 医師
。》


検査も診断もしていないのに、循環器科の医師から突然、診察、処方を
 丸投げされたら、訪問医だって困るだろう
。》


《しかも『24時間ホルター心電図の検査結果を渡さないで、単に『処方
 薬の情報のみを伝えている
訪問医にしてみれば、診察もろくにでき
 ず、単に処方箋を出すだけになってしまう
循環器科医師による『無責
 任で異常な丸投げ行為』
といえよう。》


循環器の医師は診療の丸投げを日常的に行っているのだろうかこんな
 医師にかかったら、患者は不運この上ない
。》

 

検査と処方箋で保険診療点数を稼いだから、もはや用済み、お払い箱と
 いうことか
。》


保険診療点数稼ぎが目的で、『でっち上げ診断』して脳梗塞の恐れがあ
 ると脅したのでは
。》


循環器の服薬を始めてから、徐々にお腹が大きくなりだした


 


          ≪≪≪脈拍低下≫≫≫

 

 


【2015年4月1日 訪問医診療レポート】

循環器でのお手紙を拝見したら、発作性心房細動でしたので、やはり
 凝固療法は可能な範囲で続けた方がよい
でしょう。喀血のリスクはあり
 ますが、脳梗塞のリスクなどのためには続けましょう。」


「血痰や歯茎からの出血などがある場合はすぐに休薬しましょう。」





           [2015-4-1診療レポート]

 


循環器科医師が訪問医に渡した診療情報提供書には、24時間ホルター

 心電図の検査結果はない。だから、訪問医も自身では何も判断できず

 循環器科医師の判断を鵜呑みにするしかない。》


訪問医に診療、処方を丸投げしておきながら、ホルター心電図検査結果
 を渡さない
というのは、いい加減で無責任すぎないか。循環器科

『おっさん医師』には、ただただ呆れるばかり。》


2015年4月1日訪問医の往診で血圧104/44、脈拍41だったので、メイン

テートは朝だけ4月6日にはさらにシベノールも朝だけにして、夜は飲まない

ようにと訪問医が電話で指示してきた。


訪問クリニックの院長は循環器の医師だったので、院長が訪問医に処方
 薬の服用を半減するよう連絡させた。病院の循環器科『ボンクラ医師』
 には見えないものがクリニック院長には見えていたということか。》


【2015年4月6日 母のメール】

 今日も薬の副作用だと判った、この何ともいえぬダルさ


          ーーーーーーーーーー


2015年4月初旬体重がどんどん増加し始める


2015年4月8日に、メインテート、シベノールを朝、夕服用すると、血圧が
下がり、自宅での血圧測定で脈拍が40台になることがあったので、循環器
科を受診。処方した医師不在で、外来診療の日に再度診察を受けるよう看
護師に言われた。


体重増加はエリキュースのせいではないか。》


【2015年4月8日 8:58 看護師カルテ】

メインテートと、シベノールを朝、夕で内服すると、血圧が下がった感
じと、脈拍が60台になる。」


「上記訴えあり本日受診。
 来院時血圧122/78 P:68
 自宅の血圧計にて脈拍が40台になることがあったとのこと。
 現在は症状なし」

「現在症状なく経過。
 2/23の時点より処方内容変わりなく前回外来時と脈拍、血圧ともに変わ
 りないため、主治医の外来を提案したところそうしたいとのことで本日
 の外来はキャンセルとした。」

「○○医師(循環器医師)外来日までに症状の変化があるようであれば病
 院に連絡し、受診するよう説明した。」

「わかりました。ありがとうございます。」


【2015年4月13日 10:51 看護師カルテ】

「予約外受診
 4/8にメインテート、シベノール内服にて血圧と脈拍が下がるような症
 状にて来院したが、しばらく症状変わりないため、主治医外来日の受診
 をすすめており、本日来院。」

「4/8以降自宅での脈拍は60前後、血圧は100前後で経過している。」

「ふらつきなどの症状なし。」

「BP:120/65 P:67」

 


     ≪≪≪循環器科医師は異変認めず≫≫≫



2015年4月13日予約外で循環器科を訪れ、訪問医の診察で脈拍が40台だっ
たので、訪問医からメインテートとシベノールを減量するよう指示された
と話した。

 


【2015年4月13日 13:47 循環器科医師カルテ】

「血圧が下がってしまうような感じがする。
 かかりつけで見てもらったときに脈拍40台でメインテートを減量するよ
 うに言われた
。」

脈拍40台というのが正確に脈をカウントできていたかどうかが問題脈拍

 60台が続いているのであれば元通りの処方に戻していただいてもよろしい

 のではないでしょうか。」

 




           [2015-04-13循環器医師カルテ]





            [2015-04-13心電図]

 


          ーーーーーーーーーー

 


循環器科医師からは元通りの処方に戻すよう指導された。これが

最後の循環器科診察となった。


循環器科の医師の処方には戻さず以後も訪問医の指示に従った


《医師なら脈拍を正確にカウントできないはずはない。素人でも間違いな
 くカウントできる。この『ボンクラ医師』は何を言ってるのか。》


《脈拍が40台と通常より低くカウントされたら、医師は当然もう一度カウ
 ントし直すから、間違いないはず。》


《母が体調不良を訴え、訪問医がそれをみかねて、処方薬の減薬を指示し
 たと話しても、自らの処方を見直そうともせず、現状維持を求めるとは、
 状況変化に柔軟に対応できない『思考停止状態の愚鈍な医師』。》


処方薬服用による副作用で体調不良を訴えているのに、まったく意に介
 さずといった態度。せっかく診てもらいに来院したのに、むなしく帰宅
 することになった。》


《そもそも自身で脳梗塞の恐れがあると診断して処方したのに、診察を

 続ける意志なし。けじめを付けられない医師。》


既得権の医師免許の上にあぐらをかいて、漫然と惰性で診察する

『おっさん』か。嘆かわしい。》


『昼あんどん医師』相手では埒が明かない。》


《訪問医に丸投げしたので、もう関心がないのか。》


循環器の残りの処方薬の服用を続けた結果、腹水が溜り腹部に圧迫感

 を感じるようになったことが、主治医による腹水穿刺につながったようだ
 やりきれない思いがする。》


          ーーーーーーーーーー


2015年4月16日、介護認定員が来宅し、介護認定を受け『要支援1』(1~2)
と認定された。

 



            [2015-04-16要支援1]


2015年4月19日刻々とお腹が膨らんでくると、母は病気メモに書いてい
る。


【2015年4月22日 訪問医診療レポート】

「循環器の薬を飲んでから調子が悪かったようですね。メインテートを減
 らしても徐脈が変わらないので、シベノールも減らします。」

「ひとまず、発作性心房細動の予防のためにメインテートとシベノールは
 1錠ずつ継続しましょう。」

エリキュースで血痰が出た影響もあるので、呼吸器科医師も中止した方
 が良いと判断するかもしれません。今日の主治医と金曜日の呼吸器科

 医師にも相談して見て下さい。」




         ≪≪≪腹水抜きを検討≫≫≫



【2015年4月22日 母の日記】

 朝外廻りの掃除をする。訪問医が心電図とり。

 午後『○○さん(元師長)父上の車で、母上も乗り、○○先生(主治医)
 の診察』
に入り、心臓の薬三種(メインテート、シベノール、エリキュース)

 中止にする

 



          ーーーーーーーーーー

 



2015年4月22日主治医は、母が腹部が辛いというので、処方した循環器科
医師の承諾を得ないで、メインテート、シベノール、エリキュースすべての

服用中止を指示

 


【2015年4月22日 16:04 主治医カルテ】

「お腹苦しい
 両足も浮腫んだ
 右を下にすると痛い
 体重うなぎ登りで増えている、現在47kg

「腹水++」
「浮腫著明
 腫瘤の顕著な増大はないが腹水貯留あり
 下腹部は腫瘤のためスペースなく上腹部メインにある
『穿刺は肝臓・小腸近く、現時点での量ではリスクの方が恐い』

「腹水貯留傾向あり
 穿刺よりはまずは利尿薬内服で排出期待」

「来週火曜(4/28)眼科後に受診を
 場合によっては入院管理も検討


徐々に増悪してきている旨説明した」

 




          [2015-04-22主治医カルテ]

 

 

腫瘤の顕著な増大はない、と主治医のカルテに書かれている。つまり

   卵巣癌末期ではないということ。》

 

 

《主治医は、循環器科処方の薬3種の服用中止を指示したのに、カルテに
 はその記述がない。》


《他人である元師長が同席していたのに、記載がない》


診察でも、カルテ上も腹水抜きの話はこの日初めて出た。元師長は

 腹水抜きに話を持っていく目的で付き添ったか。》


主治医は現時点の量ではリスクの方が恐いと、腹水を抜くには量が

 少ないことを危惧している。》


《この薬が卵巣がん患者に及ぼす副作用について、肝心の循環器科

『昼あんどん』医師が、正しい情報、認識を持っていたのか疑問が残る。》


《訪問医や産婦人科の主治医が見るに見かねて、循環器科医師の処方薬の
 服用中止を決めたことについて、循環器科の医師はどう考えるのか。そ
 もそも処方する必要がないものを処方したのではないか。》



       ≪≪≪腹水抜き一時保留≫≫≫



2015年4月22日午后、これから1週間様子を見て、来週主治医が今後の

方針を決めることになったと母が話した。


ただ具体的な話をしなかったので、まさか腹水抜きをするかどうかの方針
決定とは思わなかった



この時の母は明るい展望を持ち、期待して待っているといった感じで、ど
こにも不安や心配を窺わせるような兆候は見られなかった


【2015年4月24日 9:50 呼吸器医師カルテ】

「BP109/67 P108 Spo2 96% KT36.6度
 BW42→45.9kg→44.7kg(1/9)→47kg(4/24)

「具合が悪い。内出血や血痰が出る
 心臓の薬が影響?脈が40くらい
 循環器の薬は全部やめることにした腹水があるので、いずれ穿刺

 の予定?。」


          ーーーーーーーーーー


2015年4月24日呼吸器科の医師の指示で、血液検査を受けた


【2015年4月25日 母の病気メモ】

 日毎にお腹が膨らんでいく



      ≫≫≫腹水抜きの注意点≪≪≪



自ら開発した『KM-CARTを使った腹水治療で5年足らずで4000例(2016年

8月まで)』におよぶ実績があり、この分野の第一人者と目されている都内

豊島区の要町病院腹水治療センター長の松崎圭祐医師による解説記事類

から引用。


『腹水を抜いてただ廃棄』するだけでは、『体力維持に必須のアルブミン

(栄養分)』グロブリン(免疫関連物質)』等のタンパク質も腹水と一緒

に抜き取られてしまうため、『急速に患者の体力が低下』して『全身状態が

悪化』し、さらに腹水が溜まりやすくなるという悪循環を招き、『死期を早める

だけ』なので、腹水を抜いてただ捨ててはいけないというのが現代医療の

常識である。


がん性腹水の中には、『がん細胞や炎症成分』と同時に『血管内の水分

バランスを保つアルブミン『免疫で重要な役割を担うグロブリンなどが

大量に含まれているため、腹水を抜くと『栄養状態だけでなく免疫機能が

急激に低下』し、特に『終末期では死を早める』ことさえあります。


『ドレナージを繰り返す』ことで血漿蛋白濃度が低下して『急速に体力が

低下』全身状態が悪化し、さらに『腹水が溜まりやすくなる』という悪

循環を招く。


腹水が『1~2リットルと少ない状態での腹水穿刺は危険』で、『腹部膨満

感の緩和効果も乏しい』ため、ほとんどの医師は実施をためらう。


こうしたことから、『がん性腹水を抜くと体が弱って死期を早める』とい

われ、腹水の治療は敬遠されるようになりました。


松崎佳祐医師が考案した『KM-CART法』を用いて、抜き取った『腹水を濾

過、濃縮後に点滴で体内に戻せば『全量を抜き取っても患者の体力は

低下せず』『死期を早めることもない』



        ≪≪≪主治医腹水抜き決断≫≫≫



【2015年4月27日 母のメール】

 この関取みたいに大きく膨らんだお腹、『水が溜まってきてる』とか。

 先週(4/22)

 『これから一週間利尿剤を使って引かぬようなら、入院して水を抜く』

 と言う治療に入るかも・・・と。

 明日、先生のご判断で決まると思います。・・・。何しろこの苦しさ、

 辛さ、我慢の限界!

 『どうでもいいから楽にして』

 と云うのが本音の毎日なのです。

 



【2015年4月28日 母の日記】

『予約の○○先生(主治医)、○○さん(元師長)が付いて行って下さる。』
 5月7日に水抜きのために入院と決まる

 


《母は、『腹水をただの水』としか認識していない。》


何が目的で元師長は4月22日に続いて、再び診察に付き添ったのか。》

 


【2015年4月28日 16:54 主治医カルテ】

「やっぱり苦しい
 体重48kg

「腹水++」

腹水穿刺へ、個室希望あり
 GW明けに9A入院で」

【検体検査結果】採取日時:2015-04-24
【免疫血清検査Ⅰ,Ⅱ、核医学検査】

 WBC              H 9700
 HGB                11.9
 PLT                33.9
 GOT(AST)           28
 GPT(ALT)           14
 TP               L 5.9
 ALB              L 3.3
 BUN                16.3
 Creatinlne         0.57
 CRP              H 1.7
 BNP院内          H 155.0
 CA125            H 1762.0
 CA19-9           H 344.3
 CEA              H 6.9

【他病院紹介】 他病院への紹介
 産婦人 → 訪問医療クリニック[紹介]
 紹介年月日:2015-04-28

 



       

           [2015-04-28主治医カルテ]


          ーーーーーーーーーー


《他人である元師長が同席していたのに記載がない》


《元師長が同席していなければ、腹水抜きに進まず、その後の展開は大き
 く異なったものになっていたはず》


腹水抜きについて家族には一切説明なく、同意書も求められなかった。》


腹水量がさほど多くもない(1700ml)のに、なぜ無理して腹水抜きを決
 めたのか。腹水抜きをするレベルの量ではないはず
。》


腹水抜きをしたことが、以後の体調悪化の決定的要因となった。主治医
 による重大な判断ミス
である
。》



       ≪≪≪血液検査結果問題なし≫≫≫



2015年4月28日、母は主治医から

『4/24採血の血液検査は、腫瘍マーカー類は横ばいないしは下がっており、
 血液検査の結果も申し分ない。』


との説明を受けた。

《つまり卵巣癌については少なくとも悪化はしていないという診断。それ
 なのに2015年5月18日退院サマリーの診断では、なぜ一気に卵巣癌末
 期に飛んでしまう
のか。不可解千万。無理して卵巣癌にこじつけている
 だけでは。》


主治医から、お腹を楽にするため腹水を抜くことを勧められ、連休明けの
5月7日に入院して腹水を抜くことに決める

 




          [2015-04-28血液検査結果]





           [2015-04-28腫瘍サイズと腹水量]




            [2015-04-28腫瘍マーカー図]





       

            [2015-04-28腫瘍マーカー値]


《腫瘍サイズと腹水量は主治医のカルテから読み取ったもの。》


2014年6月前から腫瘍マーカーが急上昇しているのは、2014年4月15日
 ら5月17日まで、都内クリニックでマイクロ波による温熱療法を計7回受
 けた影響
と考えられる。》


《温熱療法による体調不良で2014年5月15日に病院の放射線科を受診した
 が、後遺症が心配で一旦保留とした。》


2014年8月12日から9月9日まで計5回、病院で最小限の放射線治療を受け

 たことで、2014年8、9月以降腫瘍マーカーが急降下。》



        ≪≪≪腹水抜き実施へ≫≫≫



【2015年4月28日 診療情報提供書 主治医→訪問医】

腫瘍増大・腹水貯留による腹満感の増悪があり、
 ゴールデンウィーク明けの5/7に婦人科入院のうえ、腹水穿刺の予定と
 させていただきました。」

『今後は腹水穿刺を繰り返す』ことと、利尿剤内服にて腹水のコントロ
 ールを図つていこうと考えております。」

 

            [2015-04-28 診療情報提供書]

 

 


腹水抜きを必要とするするほどの量ではないはず。》


ひとたび廃棄するだけの腹水穿刺を始めると、以後腹水穿刺を繰り返す
 悪循環に陥り
、次第に体力が低下して衰弱が進んでいく可能性が高い。》


《にもかかわらず、主治医はいかなる成算があって、ただ廃棄するだけの
 腹水穿刺の実施を決断したのか
、まったくもって理解不能腹水穿刺に
 ついての十分な知識、情報を持ち合わせていたのか
疑問。無知、未熟さ

 のなせるわざか。》


腹水量が多くもないのに腹水穿刺し、さらに腹水穿刺を繰り返すという
 ことは、緩やかに死に至らしめる計画を立てたということか。

『ジキル博士』は姿を消し、『ハイド氏』に変身の恐ろしい思考。》

 

腹水抜きを始める前からこのような無謀な計画を立てていたとは、まさに

 明確な意志をもって母の体力を弱らせ、死に追いやることを意図していた

 と考えざるをえない。》

 

主治医は腹水抜きについて、母に一体どのように説明し納得させていた

 のか。》

 

これほど重大な事を患者、家族に説明もしないで、腹水抜きするのは
『説明責任と告知義務をないがしろ』にした、極めて非常識、無責任な対
 応
で、『医師としての職業倫理に反する重大な背信行為』ではないか。》


訪問医は主治医から今後は腹水穿刺を繰り返すとの予告を受けてい

 ながら以後亡くなるまで事の重大さについて十分な注意喚起、説明、

 指導もせず、ただ流れに任せていただけ。》

訪問医にも医師としての説明責任、告知義務はあるはず。積極的な説明、
 告知はなかった。》


2015年4月28日病院から戻ってきた母は意気揚揚としていて、これでや
っと楽になれる思っていたようで
放射線治療白内障手術の時とは違っ
『一抹の不安も感じていない様子』だった。


どうやら私のまったくあずかり知らぬところで、減薬と並行して腹水を抜く

話が進められていたようだ。私が知ったのは、5月の連休明けの7日、8日に

腹水抜きを実施する手続きが済んだ後の4月28日午后である。


話を聞かされ、とっさになんとかして止められないかと考えたが、母には
不安な様子がまったく見られず、むしろ腹水抜きに希望を託しているよう

だったので、あきらめるしかなかった。


すでに退職していた、この病院の産婦人科の元師長が、近所に住んでいて、
これまでも肺病や卵巣がんについて母は相談にのってもらっていた。


2015年4月中旬頃から元師長宅で、腹水について相談するなかで、腹水を
抜く方向に話が進んでいった
ようだ。


主治医が腹水抜きを決める前に母は元師長から、腹水抜きのメリットに

ついて既に聞かされていたようで安全で心配はなく、楽になる方法だと

思い込まされていたようだ


元師長は大病院の看護部長まで務めた経歴の持ち主であるからこそ、

母も信頼しきっていたのに。残念。



     ≪≪≪服薬中止で体調上向く≫≫≫



【2015年5月1日 母のメール】

(4月)28日に私が病院へ行ったところ、

『お腹にたまって苦しい水を抜く為に入院せよ。3日からから7日間ぐらい
 の予定』


 と言われ、仕方なくなく、7日に入院することになりました。


          ーーーーーーーーーー


2015年5月1日循環器科の服薬を中止したことで食欲が元に戻る


2015年5月4日頃には体もだいぶ楽になり家事も問題なくこなしていた



      ≪≪≪腹水抜き決断の内幕≫≫≫



主治医が腹水抜き実施を決める際、私に代って初めて元師長が4月22日、
28日と2週続けて病院に付き添い
、主治医に直接要請したようだ。


主治医は当初、『腹水抜きには否定的で、『現時点での(腹水の)量で
は、リスクの方が恐い』
とカルテに書いている。しかし次週の診察では元
師長に押し切られたのか、腹水抜きの実施を決めた



実施するかどうかの結論を、次週に持ち越すことで、主治医は元師長を除
いて、母と二人で決めようとしたのでは。


ところが、元師長は腹水抜きによほど強いこだわりがあったのか、当初付
き添いは初回(4月22日)だけのはず
だったのに、主治医が結論を先延ば
しにすると
次週(4月28日)も付き添いますと母に申し出た。


腹水抜きについて主治医からは私に何の説明もなく、同意書の提出も

求められなかった


入院の際は私が付き添って行ったが、元師長も病院で合流した。都合3度
目で元師長最後の付き添いである。やはり腹水抜きに相当のこだわりがあ
ったようだ。


《母の死の一年後の2016年5月になって、母の日記を読み返すなかで、
 師長が腹水抜きに、主導的に関わっていた
ことを知って驚いた。》



        ≪≪≪腹水抜き初日≫≫≫



2015年5月7日、8日の腹水抜きは主治医の指導のもと、研修医が実施
『研修医は精神疾患を発症』して、抑うつ状態で注意力が減退』した状
態であった。

《2017年8月10日東京新聞記事より》


【2015年5月6日 18:29 主治医カルテ】

「入院後腹水穿刺予定
 1000ml程度目標
 点滴はなしの予定」


          ーーーーーーーーーー


2015年5月7日朝、個室の病室で待機していると、研修医がノックもしない
で、エコー装置を手押ししながら無言で入ってきて、母のベッドを挟んで
向かいに立つなり


『今からここで処置をするんですよ。終わったら呼びますから。』

興奮した口調で怒ったように言うので慌てて退室。どう見ても『正常な
精神状態とは思えない態度、言動』


礼節をわきまえず、挨拶もまともにできないような社会性に欠けた男かと
不快に思った
が、後になって精神疾患を発症して抑うつ状態にあったと知
り納得


このあと主治医も加わって、病室内で腹水抜きを実施

 


【2015年5月7日 11:15 主治医カルテ】

「右季肋部3cm下より腹水穿刺実施 主治医/研修医/他
 キシロカイン局麻下に16Gロングサーフロにて穿刺
 腹水淡黄色」

1000mL目標にドレナージ
 バイタル問題なければ点滴なしで飲水励行を
 1000mLで終了したらセルプロックに提出予定」


【2015年5月7日 11:35 研修医カルテ】

経腹エコーガイド下に左側腹部より腹水穿刺施行」


          ーーーーーーーーーー


【2015年5月7日 13:13 研修医カルテ】

腹水1000ml抜去

「カテ抜去し腹水はセルブロックヘ提出。」


          ーーーーーーーーーー


【2015年5月7日 17:40 看護師カルテ】

「右側腹部に16Gロングサーフロー穿刺し、
 1時間かけて1200ml黄褐色の腹水排液あり。」


          ーーーーーーーーーー

 


【2015年5月7日 20:50 主治医カルテ】

「特に問題なく腹水穿刺終了
 明日も1000mLドレナージしたい

 


      ーーーーーーーーーー



【2015年5月7日 21:47 主治医カルテ】

「穿刺部軽度腫脹あるが明らかな血腫はなし
 皮下に滲出+か」

「腹満わずかだが軽減あるも依然腹満強い
 明日も再度ドレナージ



【2015年5月7日 母の日記】

 夜に○○先生(主治医)30分くらい(病室に)現れる



         病院の闇(3)につづく

 

 

 

病院の闇(3)

 

           病院の闇(2)からつづく

 


        ≪≪≪腹水抜き2日目≫≫≫



【2015年5月8日 9:00 主治医カルテ】

「昨日の穿刺部より2cm下方より腹水穿刺実施
 主治医/研修医」


「腹水性状淡黄色で変わらず」


1000mL目標にドレナージ
 抜針後はしっかりとガ一ゼで圧迫固定を」

 


          ーーーーーーーーーー

 



【2015年5月8日 9:24 研修医カルテ】

TAUS下に18Gにて腹水穿刺施行 流出良好


1000ml抜去目標


          ーーーーーーーーーー

 


【2015年5月8日 10:16 研修医カルテ】

腹水700mlで流出止まつた
 向きや深さを変えたり、シリンジで陰圧かけるも引けず。」

腹水穿刺終了とした。」

 




            [2015-05-08研修医カルテ]

 


          ーーーーーーーーーー

 


【2015年5月8日 16:37 看護師カルテ】

9:00 腹腔穿刺実施。
 バイタルサイン:オーバービュー参照
 18Gロングサーフローにて右腹部穿刺
 淡黄色腹水流出あり気分不良訴えなし」


9:30 BP90/54まで低下あるが、
 頭部軽度ギャッジアップしたほうが楽とのことで様子みる。」


9:45 腹水流出ストップしたためDr報告(排液700ml)
 BP 99/55 気分不良なし 呼吸苦なし」


10:15 Dr研修医にて刺入部角度変更し、
 シリンジで陰圧かけるが腹水流出なし

 抜針しガーゼ保護、エラテックスにて圧迫固定する。
 7日の穿刺部軽度発赤・腫脹あり。」


「血圧低下なく経過。2日でtotal 1700ml腹水排液しているため飲水励行
 し、血圧変動注意していく。」

 




           [2015-05-08看護師カルテ]

 

          ーーーーーーーーーー



《流出が止まったと看護師から連絡を受けても、現れたのは連絡の30分後
 である。》


7日に1000ml8日に700ml合計1700ml全量抜いた

 


【2015年5月8日 母の日記】

 二日目午前中早くから水抜きにかかるが700ccで出なくなる。
 ○○、○○様、見舞いに来て下さる。

 『一番入ってほしくない路線に入ってしまった』由。

 『22時から45分ぐらい○○先生(主治医)来室。』


 ○○先生(呼吸器医師)も午前中早くから来室して下さる。





     [2015-05-08母の日記]

 


【2015年5月9日 10:29 看護師カルテ】

「独歩にて軽快退院される。」

 



        ≪≪≪腹水抜きの疑問点≫≫≫



要町病院腹水治療センター長の松崎圭祐医師は記事のなかで、腹水が
 1700ml程度と少ない状態での腹水穿刺は危険で、腹部膨満感の緩和

 効果も乏しく、かえってその後腹水抜きを繰り返すことになって、死期を

 早めることになると述べている。》


精神疾患に伴う抑うつ状態にあって、注意力が減退していた研修医に、
 実際の施行を任せきりにしたため、研修医が700mlで自然流出が止まっ
 た腹水を、主治医に与えられた1000mlの目標目指してさらに引き抜こ

 うとした。》


最初から腹水量がさほど多くないと分かっていながら初日に1000ml

 抜いた後、主治医は『エコーで残りの腹水量の確認もしない』で、翌日

 も漫然と1000ml抜くという極めて『無謀で杜撰な目標設定』をしたため、
『腹水が全量流出』してしまうことになった。》


《本来、腹水を全部抜き取ってはいけないのだから、流出が止まったと分
 かった段階で、まともな医者であればとにかく止めなければならないは
 ず
。》


《流出が止まって『腹部に空洞が無くなっている』のに(腹水穿刺針"18G"
 の)
『向きや深さを変え』たり、シリンジ(注射器の筒)『陰圧をかけて』

 遮二無二に吸引しようとしている。》


《こうした常軌を逸した無謀な行為が、どういう結果を招くかということ
 について
研修医自身はまったく想像力を欠いていたようだ。》


《その結果、主治医が4月22日に危惧していた、腹水穿刺針に近い『肝臓・
 小腸に損傷を与えた』
可能性も否定できない。》


研修医のやったことは、ガキのいたずらレベルで、とてもまともな医療
 行為とはいえまい
精神疾患を患っていたとはいえ、あまりにお粗末で
 ある。》


精神疾患を患っているような研修医を医療行為に従事させるとは、この
 病院の管理体制は一体どうなっているのか
。》


《そもそも腹水を抜かなければならない緊急性、切迫さもない状況下で、
 1700mlと僅かしかない腹水を抜こうしたことが、取り返しのつかない事
 態を招く結果となった。》


主治医による不適切で杜撰な目標設定で、腹水が全量流出してしまった
 上に、研修医が腹水流出後に穿刺針を無造作に出し入れしたことで、

 臓に損傷を与えた可能性が高く、これら二つの重大な事象が重なった
 とで、その後母は急速に衰弱して死亡した。》

 

 

主治医が必要のない腹水穿刺を決断し、不適切な穿刺目標設定をしなけ

 れば研修医も自殺することはなかった母も死ぬことはなかった。》

 

 

腹水抜き全体を監督し、研修医に指示、指導する立場にあった主治医の

 責任は極めて重い。》

 

主治医の背後には影の主役がいて、腹水穿刺に誘導したようだが、当事者

 以外にはその姿は見えない。》

 



          ≪≪≪腹水全量抜き≫≫≫



腹水には『栄養分』『免疫成分』が豊富に含まれており、病人の体から
腹水を大量に抜き取って廃棄すれば、急速に衰弱が進むという記事を、私
は母が亡くなる6日前(2015年6月16日)になって、ネット検索で初めて見
たが当時、時間的、精神的にゆとりがなく、十分に咀嚼、吸収できていな
かった。


予め主治医から、腹水抜きについて詳しい説明を受けていたならと考える
と、まことに『無念極まりない』ものがある。


家族は私であって、元師長は母と親しいとはいえ、しょせん他人。元師長
にどんな思惑があったのか。


腹水抜きのプラス、マイナス面について、元師長や主治医は、母にいかな
る説明をして説得したのか



母はそもそも『腹水とは単にお腹に溜まった水』で、『抜けば楽になる』
程度の認識しか持っていなかった。

 



        ≪≪≪主治医との会話≫≫≫



腹水を抜き終わった夜、9時の消灯時間を過ぎた10時頃に主治医が

病室にあらわれ


『(腹水を全部とるのはまずいと言っていたのに、)結局全部抜くことに
 なってしまいました。』


《5/13 診療レポート》


『一番入ってほしくない路線に入ってしまった。』

《5/8 母の日記、5/10 母のメール》


『これからどんどんイタチごっこになる。』

《5/10 母のメール》


と母に言った。

 


《主治医は腹水を『全部とるのはまずい』と言っておきながら、『結局全部

 抜いてしまった』ことで、今後体にどういう変化が現れ、どのような経過

 を辿っていきそうかについて、まったく説明していない。》


《これで医師としての説明責任、告知義務を果たしたといえるのか。》


主治医の言ったことが、何を意味するのか母は理解しておらず、それ以上

の説明を求めることもなく、45分ほど雑談した。


そもそも、こういった重大な話は、家族同席の場でするものであろう


夜も遅い時間になったので主治医が退室する際に、

『今日は病院に泊まりですか?。いいえ帰ります。』
『では車で帰るのですか?。いいえ電車です。』
『住まいはどちらなんですか?。○○です。』

『○○では生活に不便でしょうに、何でまた○○なんかにお住まいなんで
 すか?。また(研修を受けた)大学病院に呼び戻されるかもしれない

 と思って。』

といった内容の話をしたと、退院後に母から聞いた。


腹水全部抜きについて、母は私に何も話さなかったので、母も事の重大さ
を認識していなかったと思われる



主治医の帰宅を気遣ったのんびりとした会話の内容からは、母が深刻な状
況に直面していて、予断を許さない事態に陥っているといった緊迫感は伝

わってこない

 

 


      ≪≪≪腹水抜き後の体調≫≫≫



【2015年5月9日 母の日記】

 九時三七分帰宅。すぐ二時間も眠る。
 水抜きをした後からずっと膨らんで来るお腹・・・。


【2015年5月9日 母の病気メモ】

 帰宅、前よりもっと膨らんで来るお腹
 むくみが去らない

 

腹水抜きの時の内臓損傷が原因ではないか。》

 

 

          ーーーーーーーーーー

 


2015年5月9日腹水を抜いて、こんどは別のところが痛くなってきて、お
腹が前より膨らんだ
と母が言いだした。これ以降、腹部は徐々に膨らんで
いった。

体重もうなぎ登りとなった。》

 

【2015年5月10日 母のメール】

 今回要するに、先生曰く、

 『入りたくない路線に入って来てしまった。』

 ということで、

 『これからどんどんいたちごっこになる。』

 予定と決定。知っていたけどね、お腹はへっこむどころか反って膨らん
 でくる
・・・感じ
。さりとて取らなきゃ苦しいし・・・と。

 




          [2015-05-10母のメール]

 


【2015年5月11日 母の病気メモ】

 二段に分れた様な感じのお腹



          ≪≪≪結膜下出血≫≫≫



2015年5月13日朝起きたら、両目が充血していたので、病院の眼科を予約
外で受診
結膜下出血と診断

 

【2015年5月13日 訪問医診療レポート】

 5/7より入院して胸水を抜くこととなる。

『全部とるのはまずいと言っていたのに、結局全部抜くことになってしま
 いました。』


 体重は減っていません。
 
むしろ増えています
 ↓
 ↓
 腹水をだいぶ抜きましたので、体力も落ちています。思ったよりたくさ
 ん抜きましたが、今後また貯まってくるとは思います





          [2015-05-13診療レポート]

 


          ーーーーーーーーーー

 


訪問医は腹水を全部抜かれたと聞いて深刻な事態になったと考えたは
 ず
なのに、状況の説明、適切な助言、処置を怠っている。》


《もっとも腹水を全部抜いてしまったら、もう手の施しようがないと考え、
 触らぬ神に祟りなしで、ダンマリを決め込んだのか
。》


《これで医師としての説明責任、告知義務をしっかりと果たしたと言える
 のか。》

 

 

     ≪≪≪体水分率80%に急上昇≫≫≫



2015年5月13日夜、両目の充血と歩調を合わせるようにタニタ体重計の
体水分率
のデータに異変が現れ始め、普段は50%程度なのが、急に80%

あたりまで急上昇

 




           [2015-05-13体水分率]

 


【2015年5月14日 母のメール】

 入院してから、一週間になります。予定通り9日に帰宅しておりました。
 あの夜に先生からのお話では、早い話が

『入って欲しくない路線に入ってきてしまった』由。

 水を抜いても反って膨らんできたお腹あの日の苦しさはなくなった

 ものの、違う苦しさが出て来て、さーてどうしたものか、ですが。

 その上、おまけに昨日は左眼が真っ赤になり手術後どうも薬があわ

 ない様な気がしていましたが又眼科に飛び入り・・・。これは「治る!結膜
 炎」と薬を変えて頂き帰宅。

 

腹水抜きの時の内臓損傷が原因ではないか。》

 

 



          [2015-05-14母のメール]

 


【2015年5月15日 母のメール】

 足が凄く浮腫んで立ち居振る舞いが以前より、もっと「よっこらしょ!・
 ・・」と。何処までこうやって苦しんで生きてるのか・・・。20日の予
 約日まで待てるかどうか・・・?。パンパンに張ったお腹が苦しくこの
 頃は痛みも加わって
・・・。


【2015年5月18日 母のメール】

 この頃とてつもなく体調が悪く7、8、9、と入院して腹水を取りまし
 たが、帰宅する前から、他の按配がもっと悪くなり
20日に予約ですが
 次はどうなりますか・・・?。


 もういい加減止めて欲しい、もうどうでもいいや・・・!一杯頑張った!
 、という気分です。


 足の浮腫みがひどく像(象)の足、よたよたと歩くのも大変です。


 兎も角、刻一刻膨らんでくるお腹が、もう苦しくて早く終りにしたい、
 というのが今の本音!。

 

 

腹水抜きの時の内臓損傷が原因ではないか。》

 

 

              ーーーーーーーーーー



母も私も、残念ながらこの時点でまだ腹水全量抜きが原因で体調が

 悪化したとは気づいていない内臓損傷の可能性も否定できない。》


主治医も訪問医も当然のことながら、状況をよく理解していたはずなの
 に
ちゃんとした説明をしていない。》

 



         ≪≪≪突然の余命宣告≫≫≫



【2015年5月18日 退院サマリー】

 診断:
  (主病名) 卵巣癌末期
  (主病名) 腹水貯留
  (合併症病名)気管支拡張症

 




             [2015-05-18退院サマリー]

 


2015年5月18日退院サマリーで、突如として『卵巣癌末期』と診断。
 なにを根拠に卵巣癌末期と診断したのかお手軽診断というよりは、た
 だの『でっち上げ診断』では。》


医師としての倫理規範に反する悪質な禁じ手である『でっち上げ』だと
 したら、医師生命に関わる重大な背信行為となりうる。嘆かわしい。》


これまで一度たりとも、カルテに末期という記述はない腹水を全量抜
 いてしまったうえに、内臓を損傷した可能性もあることから、死期も近い

 と考え卵巣癌Ⅲ期から末期へ急遽『前倒しで二階級特進としたか。

 なんと『姑息な帳尻合わせ』。》


《退院サマリー医師名には、筆頭医師(医長ではない)の下に当事者の主
 治医と研修医名が記されている。》

 


【2015年5月20日 15:33 主治医カルテ】

「退院後初回
 卵巣腫癌 :adenocarcinoma」


「腹水貯留→5/7-8ドレナージ→セルブロックにて
 adenocarcinoma
 苦しい、どんどんお腹大きくなってきている」

腹満憎悪著明++
 50kg

在宅希望あり、今日は帰宅とするが『今後近いうちに再度腹水穿刺必要

となる可能性高い』。」

苦しくなれば連絡を→そしたら入院穿刺ドレナージ

「厳しい旨、予後が月単位であること、夏はこせない可能性があることは
 説明した」

 

 



       

             [2015-05-20主治医カルテ]

 


          ーーーーーーーーーー

 


訪問医院長が翌月6/18に、

 『今そんなこと(腹水抜き)したら死んでしまうよ。』


 と言っているように、腹水を全部抜き取ってしまった上に再度腹水穿
 刺必要
とは、主治医は母を死なせるつもりか
。なんと恐ろしい。という
 より、何も分かっていないのではないか分かっていないからこそ、こ
 ういう無謀なことができるのでは
。》


【2015年5月20日 18:11 主治医カルテ】

「腹水貯留+++」
「腹満強く入院希望あれば入院でお願いします」

 【他病院紹介】 他病院への紹介
  産婦人 → 訪問診療クリニック[紹介]
  紹介年月日:2015-05-20

 


【2015年5月20日 診療情報提供書 主治医→訪問医】

「2日に分け、計1700mLをドレナージしました。セルブロック標本を作成
 しましたところ、卵巣漿液性腺癌の可能性が最も高い結果でした。」

「5/20に当院婦人科外来を受診されましたが、腹部膨満感は更なる増悪

 傾向を認めてきておりかなり病勢が進行してきている状況です。」

今後月単位での進行が予想されると思われます。」

 

腹部膨満感の憎悪は、腹水全量抜きと、内臓損傷による可能性が

 高いのではないか。》

病勢が進行しているのは、卵巣漿液性腺癌のせいではないはず。それと
 なく卵巣癌に導こうとしている。主治医得意のあいまいな記述で、巧妙
 に真実を隠蔽
。》

 


       ≪≪≪病理組織診断報告書≫≫≫



【2015年5月20日 病理検査レポート(組織診)】
《病理組織診断報告書》

 病理診断: (Ascites, other extractions,)
             Adenocarcinoma, see descritions!

 【所見】
  摘出された検体は腹水セルブロックです。

  組織学的にはクロマチンが増量し腫大した核、明瞭な核小体を有する
  細胞が小型の乳頭状様小集塊又は孤立性に多数認められます。これら
  の細胞は

   CK-AE1/AE3(+), CK-7(+), CK-20(-), PAX-8(+),
   ER(+), PgR(+,rare),WT-1(+,rare), FOXA1(-),
   CDX-2(-), GATA-3(-),TTF-1(+,focal),
   napsin A(+,rare), SP-A(-), CA125(+), P53(+),
   calretinin(-)


  の形態を示しています。低分化の腺癌です。卵巣の漿液腺腫瘍の可能
  性
が示唆されるものの、部分的にTTF-1が陽性を示すため、肺や甲状
  腺の検索が望まれます





        [2015-05-20病理組織診断報告書]

 


          ーーーーーーーーーー

 


《この病理組織診断報告書主治医は、卵巣がん末期と診断できるのか。
 解剖が必要ないと言えるほど『医学的に既に診断がついている』と言
 えるのか。》


【2015年5月20日 母のメール】

 7,8,9と苦しくて腹水を抜く為に入院していました。が、いたちごっ
 この始まり。

 『一番入って欲しくない路線に入ってしまった』と。

 今日の話では今後、月単位で6月か7月で人生の終焉を迎えるようになる
 とか・・。

 元々体が丈夫なので、すんなりとは終わらせてくれない、暫く苦しみそ
 うです。

 

 

        ≪≪≪不可解な余命宣告≫≫≫



2015年5月20日腹水抜き後初めての診察で、主治医は素人にはチンプン
カンプンな専門用語で書かれた、腹水の病理組織診断報告書を淡々と読み
上げた



そのままパソコン画面を見ながら、表情を変えることなく事務的に

『ぶっちゃけて言うと、この夏は越せない、余命は後3カ月です。』

と、いきなり宣告。


余命宣告をするのに、こんな乱暴な言い方あるか。》


余命宣告は当初母一人に行われたが、『びっくりした』母が待合室に出て
きて
『大変なことになった』から『一緒に話を聞いて』と、私を診察室に招
き入れ、再び宣告を受けた



母の驚き方からも自身が余命宣告を受けるような重篤な健康状態にあ
るとは思ってもいなかった
だろうし、主治医からもそうした説明を一度も聞い

ていなかったことが分かる


通常、余命宣告をする時は、家族付き添いで診察を受けるよう、前もって
伝えるのではないか



これまで一度たりとも『余命の話は無く』『ClassⅢのまま推移』して
いたので、のんびり構えていたが、あまりに『突然の余命宣告』に何が起
きたのかよく理解できず、ただ茫然と聞いていただけだった。


2015年4月28日腫瘍マーカーは横這いないしは下がっていて血液検査
結果も問題なしと主治医に診断された
。つまり卵巣癌は少なくとも悪くは
なってない
ということ。


2015年5月7、8両日腹水の全量抜きを経て僅か22日後の5月20日突然
の余命3カ月宣告



主治医の診断内容の落差の激しさに、まったく聞き返す言葉がなかった。


2015年5月20日の余命宣告に先立つ5月18日退院サマリーで、卵巣癌末期
と診断されているようだが、カルテ上に記録されているだけで、患者、家族には

知らされていない。退院サマリーはただの『アリバイ作り』だったのか。


余命宣告の際も、卵巣癌末期で余命3カ月とは言っていない原因が卵巣
癌という言葉もなかった



余命宣告というのは通常、2年、1年、半年と短くなっていくものなのに、
事前に何の予告もなく、いきなり余命3カ月というのは、不都合な事態に
遭遇した主治医が隠蔽を目的に
、思い付きで『出まかせ宣告』した『イン
チキ診断』
ではないか。


いままで親身になって2年間も診察してきたのにあまりにそっけなく、

まるで人が変わったかのように、冷淡な余命宣告となったのは、主治医の

心の内になにか『後ろめたいもの』があったからか。


腹水の病理組織診断報告書を幾度も読み返したが、どこにも余命3カ月と
読み取れるところはなかった。


そもそも余命にかかわることなどまったく書かれていない。はたして腹水
検査から余命の予測が可能なのか。


この時点までの主治医のすべてのカルテからも、余命3カ月宣告の根拠

となるような記載を見つけることはできない


余命3カ月というのは、腹水を全量抜いてしまった時に予想される余命を、
主治医が勝手に余裕を見て多めに見積もったもの
か。


読んで聞かせたところで理解できないような、専門用語が羅列された病理
組織診断報告書をわざわざ読み上げた
のは、もっともらしい理由づけと

して、余命宣告に利用するためだったのか。単なる『目くらまし』か。


ただ余命宣告を受けた後も、余命宣告以上に生きる人は多く、そんなもの
当てにならないと、私は自分に言い聞かせ、まだまだ大丈夫と努めて考え
ていた。



新潟大学名誉教授、故安保徹先生の著書より】

『余命宣告とはそもそも抗がん剤治療に伴うもので、抗がん剤治療も受け
 ていない患者に余命宣告などあり得ないのではないか。』




        ≪≪≪麻薬使用開始≫≫≫



2015年5月20日の時点で、母は掃除も洗濯も自分でやっていた。


【2015年5月23日 訪問医院長診療レポート】

「足の浮腫はすごいです。」


お腹の張りが辛いですね。食事も摂れているので腹水を抜くよりは張り
 薬(フェントステープ)を貼って症状を取るようにしましょう。」


          ーーーーーーーーーー


2015年5月23日には訪問医院長が初めて往診に来て『痛み止め』です

とだけ言ってフェントステープ1mgの処方箋を置いていったが、薬局で購入
する際、これは『麻薬』ですから患者以外は、絶対に手に触れないようにと、

厳重に注意された。


《麻薬を処方するのに、医師は麻薬の処方について何も説明しなくてよい

 のか。》


腹水全量抜きに伴う体調悪化であると、分かっていたはずなのに、

 まったく説明しようとしない。》


2015年5月24日フェントステープで母の体調が一転して良くなる


【2015年5月25日 訪問医院長診療レポート】

「張り薬の効果があって良かったです。お腹の張りは感じなくなっている
 のでこのまま様子を見させてください。あしの浮腫も変わらないような
 ので利尿剤は同じで様子を見させてください。薬の副作用も出ていませ
 んのでこのまま様子を見ます。」



        ≪≪≪訪問看護回数急増≫≫≫



2015年5月23日から、院長が週2回訪れるようになり、2人合わせて週3回
訪問看護
になった。


訪問院長はいよいよ最終段階を迎えたと認識して、訪問看護回数を増やし
始めたようだが、回数を増やした理由について一切説明なし


2015年5月26日、体調絶好調で、楽になる。タニタ体重計の体重と体水分
率図にもはっきりと現れている。

 




           [2015-05-26 体重、体水分率図]

 





          [2015-05-26 体重、体水分率測定表]


2015年4月1日メインテート4月6日シベノールそれぞれ半減した
 が、体重は45kg台から少しづつ増え始めた4月22日エリキュースを
 含めて3薬すべての服用を止め
ても47kg台からさらに増え続けた
。》


2015年5月8日腹水を全部抜き取った後も体重は増け続けて50kg台

 に至った。5月23日フェントステープを貼ったところ、体重は急減を始め

 44kg台で落ち着いた。》


2015年5月13日朝に両目が真っ赤に充血するのと機を同じくして、体水
 分率は50%から急上昇し始めて80%を超えた
5月23日フェントス

 テープを貼ったところ、急減し始め50%あたりで落ち着いた。》


フェントステープを貼ったことで、体水分率は普段の50%くらいまで戻っ
た。同時に体重も劇的に減り本来の体重に戻った




【2015年5月27日 訪問医診療レポート】

フェントステープは貼っています。魔法の薬ですね。」


「お風呂から立ち上がれず這って出たこともありましたが、すっかり元気
 になった
ので、全部片付けました。」


          ーーーーーーーーーー
 

2015年5月27日になって、訪問医から市販の栄養飲料エンシュアの摂取を
勧められたが、専門的、医学的な養生、処置、注意喚起等の療養指導は

なかった


【2015年5月27日 17:00 主治医カルテ】

「フエントス(テープ)始めてから調子良い
 かなり調子良さそう、多弁傾向あり」

「往診Drにてフェントス導入していただいた
 腹満強いが疼痛コントロールは良好に」

今後は在宅中心へ、当院通院も若干困難
 何かあれば当院でサポ―卜とし在宅で加療いただく
 次回眼科後に婦人科も受診を


《何かあれば当院でサポート、と書いているのに死後の解剖は頑なに拒絶
 した。》


          ーーーーーーーーーー


2015年5月27日主治医の最後の診察。あまりいい雰囲気ではなかった。
次回の診察は、できるだけ先に延ばして7月8日で折り合う。ただし主治医
からは4週間後の6月24日に電話で体調を報告するよう求められたが、

その前の6月22日に母は亡くなった


2015年5月30日、訪問医院長から、オプソ(麻薬)の処方を受ける。


【2015年5月30日 訪問医院長診療レポート】

「今日はあんまり調子が良くないですね。苦しい。感激的な薬の効き目が
 ない
ですね。」

「張り薬の量は眠気が強くなり生活に支障をきたす可能性がありますので
 増やしません。レスキューの薬(オプソ)を処方しますので、症状が辛
 い時に服用してみてください。」



        ≪≪≪体調急速に悪化≫≫≫



【2015年6月1日 訪問医院長診療レポート】

「お腹の張りは強くありませんし足の浮腫も改善してきています。腹痛は
 オプソを服用して誤魔化しましょう」


【2015年6月3日 訪問医診療レポート】

「オプソはあまり効果がなかったので、お腹全体の痛みが強くなっている
 ので、フェントス自体を増量することにしましょう。」


          ーーーーーーーーーー


2015年6月3日、訪問医院長から、フェントステープを2mgに増量する処方
を受ける。


2015年6月4日フェントステープ増量の効果はほとんど無く、食欲も無くなる


2015年6月5日呼吸器科の医師の診察を受ける。これが病院での最後の

診察となる。


《診察後、私が病院前の薬局に薬を取りに行っている間、辛いからと母は
 待合室の長椅子で横になって待っていた
。普段はそんな行儀の悪いこと
 を絶対に人前でする人ではない。》


2015年6月6日体調最悪。強い吐き気を感じる。


【2015年6月6日 別の訪問医診療レポート】

「だいぶつらいです。お腹が張って苦しいです。食事は全然です。水も入
 っていきません。」


          ーーーーーーーーーー


2015年6月7日自力で入った最後の風呂。


【2015年6月8日 訪問医院長診療レポート】

お腹が苦しいです。左の脇腹が痛いです。
 吐き気止めを飲むとほとんど入っていかないみたいで2,3日食べていま
 せん。」


          ーーーーーーーーーー


2015年6月9日、自力で立っていることもできなくなった。自力で最後のシ
ャワーを浴びる。紙オムツを使い始める。


この先はもう急坂を転げ落ちるように衰弱が進んでいき、私もわけも分か
らず、ただもう日々の対応にてんてこ舞いするだけとなり、落ち着いて何
も考えることができなくなってしまった。


【2015年6月10日 訪問医診療レポート】

「力が入らないです。後ろから抱え上げないと起き上がれません。(フェ
 ントス)テープを2mgにしてから食事が摂れなくなっています
。」


「食事も水分もほとんど取れなくなってきています。」



       ≪≪≪今月一杯もたない≫≫≫



2015年6月10日訪問医から母が『今月一杯もたない』と告げられたが、
これまた衝撃が大きすぎてただただ呆然と聞いていただけだった。


【2015年6月11日 訪問医院長診療レポート】

「今日は比較的調子がよろしいようなので良かったです。食事に関しては
 ゼリーが食べられているので今後も続けて行きましょう。」


          ーーーーーーーーーー


2015年6月11日からは、週4回の訪問看護になった。
もはや自発的な意志のない、ただの生き物のようになってしまった。


2015年6月12日よく幻影を見るようになる。


【2015年6月13日 訪問医院長診療レポート】

「体調は回復していますね。食事も摂れていますので安心しました。」


【2015年6月15日 訪問医院長診療レポート】

「週2回程度排便があれば心配ないと思います。血圧は安定していますね。
 食事も食べられているので安心しました。」

 

 

                 病院の闇(4)へつづく